焼いた後のプラバンを染める
こんにちは、あいろです。
夏が来るたびに、延々とこんな暑さが続くのでは、と思うくらい残暑が厳しく感じるお年頃。
ベッドに横になったとき無意識にブランケットを手繰り寄せると、少しだけ秋の気配を感じてほっとします。
今日はプラバンの色表現について新しい(?)気づきを得たので簡潔にですが共有しますね。
タイトルのとおり、焼いた後のプラバンを染めた話です。
ことのきっかけはアクリル用染料に興味をもったことでした。
私の雑な素材カテゴライズ的にアクリルがいけるならプラスチックもいけるだろうと。
そんなこんなでいろいろ調べたら、なんと樹脂(プラスチック)用染料があるではないですか。
最近だとコスプレ衣装などの服飾パーツをちょっと色調整するとかそういうのにも使うみたいです。
入手もオカダヤやハンズ、ヨドバシカメラなどでできて良き。
今回の検証ポイントとしては2つ
・焼く前に着色してから縮めたプラバンをさらに染色することはできるのか
・着色面にスジ彫りすることで非着色部分を作り、そこに染色して透明以外のライン表現ができるのか
①着色→焼く→染色で色はつくのか
染色で色を重ねることは可能
今回は青系の着色をしたプラバンをSDN染料の紫で実験。
結果として、うっすら紫を重ねたような色味の表現ができました。
イメージとしては、元の色に透明な紫色のフィルターを重ねた時のような感じ。
また、焼いた後の着色面について、染色前後で中性洗剤で軽く洗浄しましたが、色が抜ける感じは特になかったので焼いた後の色を保持しつつ、さらに染料の色が加わっていると考えてよさそうです。
少しだけトーンダウンしたい、落ち着いた色味にしたい、また複数のパーツのカラートーンを合わせたい、といった場合に、仕上げとして染色で色を整える、という選択肢ができそうです。
②スジ彫りしたら掘ったところを染色できるか
着色面と非着色面の差はうっすら
焼く前に着色面をスジ彫りしてラインの表現をした部分に、染料の色を入れられるかというテスト。
こちらは染料がプラバンの着色面の層よりも内部に入るというのを仮定して実験してみました。
①と同じくSDN染料の紫で実験。
結果としてはスジ彫りした部分がうっすらと透け感のある紫になりました。
プラバンの着色において透明感のある線の表現というのは、着色面を削って非着色面を作る場合が多く、これだと透明(白)の線表現しかできませんでしたが、そこに染色をすることでよりクリアな色の表現ができるようになると思われます。
さいごに
今回は着色したプラバンを縮めた後さらに染色するという少し手真なことをしてみました。
結果として収穫はかなり大きいのではと思ったのでこうして記事にまとめた次第です。
特に透明感のある線表現はこれからのプラバン作品へ新しい可能性をもたらしてくれるのではないのでしょうか。
今後も面白い表現ができそうなことがあれば、実験してみますね。
手間がかかってしまうのは半ば性分なのであしからず。
もしこんな表現がしたいんだけどうまくいかない!とお悩みのことがあればお気軽にコメントください。
この記事が誰かの作るって楽しい!に繋がれば幸いです。
それでは、よきモノづくりライフを。