繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方

繊細さん

何年か前に一時流行っていましたよね。
繊細さんという言葉。

HSPと言ったほうがピンとくる人が多いのかもしれないですね。

HSPとはHighly Sensitive Personの略で
視覚や聴覚の感覚が敏感で、刺激をガッツリ受け取ってしまう特性の人のことです。

この言葉が流行り出した時、HSPと明言している人達と比べると、
自分はおそらく違うなと思っていました。

確かに、夜に雷が光出したら動悸したり
電車の音で気疲れすることは大いにあるので
可能性としてはあるかもしれませんが、
そもそも自分がナイーブとか繊細という言葉の性格とは少し違うのかなと思っていました。

周りの友達に聞いても、HSPとは思われないだろうと思うし、
割と外交的で、新しいことにチャレンジするような性格なので、
ちょっとこれでHSPと認識するのも、本当にHSPと思っている方々に失礼だろうと思っていました。

ただ前述した通り、刺激に敏感ではありますし、かなりの気遣い屋でもあります。

基本的に周りの目を気にしているし、でも新しいことにチャレンジしたい。
他の人と違った生き方をしたい、普通が嫌い、そして飽き性という性格です。

このような性格だとかなり疲れることの方が多くて、今もまさにその状態です。



そんな時に出会ったのがこの本です。
時田ひさ子さん著書の
『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』です。



かくれ繊細さん。

なるほど、そんなのもあるのか。

調べてみると、HSPの中でもHSS型と言われるもので、
リスク受容度が高く、新しいことを求め、縛られたくない飽き性という特性のようです。


全部当てはまっています。

リスク受容度が高いというのは、リスクを過小評価する癖があるということ。

簡潔にいうと、「まあ、なんとかなるでしょ」と思っているということですね。

ただ、このように大きく出ることがあるけれど、少しミスをしてしまうと狼狽えてしまい長く引きずってしまう習性もある。


そして、「これだ!」と思ったら、それにフォーカスをして退路を断ってしまう。
0か100かという完璧主義の傾向もあると書いていました。


この本に書かれていることが
余すことなく全て当てはまっていて、自分でも驚いています。

これは病気でもなんでもなく、そして治る性格でもないらしいので、
もうこういう特性なんだと理解して、受け入れることが大事なんだと理解しました。


その上で、やりたいことの見つけ方が記されていました。

まず、やりたいことを見つけるポイントとして、大きすぎる目標を掲げないというのがありました。

前述した通り、
0か100かの完璧主義でもありますから、その目標が少しでも叶えられそうにないなと思ったら、すぐ諦めてしまいます。

そのため、最初から大きくゴールを設定するとよくないと。

また、目標を設定することで、満足をしてしまうということもあります。設定したところがピークなんですね。




そして活躍するための3つのポイントが書かれていました。

まずは環境を整えることです。

気遣い屋でもあり、小さなことが気になる人でもあるので、そのような柔軟な考えの人が周りにいる環境で働くべきと。

また、飽き性もあるので、プロジェクトが定期的に変化する仕事を選びましょうとのこと。


次に自分を扱うスキルを身につける

ですね。

これは自分の機嫌は自分で取るという、まあ社会人なら当たり前のことなんですけど、そこのコントロールがしっかりしないと、一気に崩れ落ちてしまう性格なので、そこのコントロールのテクニックが書かれていました。

ざっくりいうと、自分が思っていることはしっかり言語化しよう。頭の中を整理しようという内容でした。


最後に、特性を踏まえたやり方で取り組む

です。

先行きがわからないことにすごく不安を覚えるので、
自分の今のポジションが全体で言うところのどのくらいの位置にいるのか、把握すべきと書いていました。

なので、何か始める時に、最初に全体の量を確認して手をつけることが得策だと言うことですね。



こんな感じで本書にはかくれ繊細さんのおすすめの生き方を含め記載されていました。

これを読んで、心がふっと軽くなる人も少なくないのではないでしょうか。


私はこの本で少し救われた部分もあります。
そして、また同じように新しいことにチャレンジして、その都度悩むのだと思います。

でもそのぶち当たった壁に対しての対処方法を知ることができたのは自分にとって、
かなり価値がある体験でした。


この本を書いてくださった時田ひさ子さん、ありがとうございました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?