便利になったものだ。 マッチングアプリのおかげで俺は無駄な労力を使わず、運命の人に出会うことができた。それに最初の挨拶だってAIが考えてくれるから自分は一切なにも考えなくてよかった。 おかげ様で俺は何がしたいのか分からなくなった。運命の人だってAIが作った回答にAIで返しているのだし、初めてのデートだってお互いのアバターがちょうどいい場所を選んでちょうどいいデートをしてくれた。結婚の時の両家顔合わせだってアバターだった。両親含めて。 そうさ、俺は親の顔もまともにみた
ロスタイム16分ってなにってなったけど、よくよく考えたら今までの試合で16分もプレー時間がない時もあったってこと。よね?
今とは 未来は誰にも分からないとは 過去は過ぎ去ったこととは あなたはこの世界がデジタルと言われたら何を想像するだろうか。デジモン?はたまた夢幻狂? けれど、私が夢幻狂であることを証明できるだろうか。 例えば、今日本にいる私が1秒後にカナダにいることは可能か。これに対しての答えは恐らくほとんどの人がノーというだろう。けれどそれを論理的に説明できるだろうか。 1秒後にカナダまで瞬間移動できる装置が発明されれば可能ではないか。装置が開発されないというかもまた証明できない。そ
私の中心は7つの習慣である。 よく学び、よく働き、よく食べ、よく遊び、よく笑い、よく寝る。そんなところだ。そうやって、私のミッションに近づいていく。それが私の人生であり、生き甲斐である。しかし最近、それに身が入らなくなっていた。なんで学ばなきゃいけないの?なんで働かなきゃいけないの?全ての事に理由が見いだせなくなっていたのだ。 実は過去にも何度か同じことがあって、その時は自分のミッションを見つめ直して、”そうだ、このために私は生きているのだ。”と思うことができていた。しかし
晩夏のコオロギの音
第1話 アブラヤンナイト ー誰の土地でもない場所があります。 そこは誰のものでもないのです。ー 20xx年人類は超生命体となった。ありとあらゆる障害を乗り越え不老不死を手に入れていた。そんな人類が唯一手中にできていないものがあった。それは神のいる土地である。 高度に発展した科学技術を駆使して森羅万象を知った人類にとって知り得ながら手に入らないのがその土地であった。 ある日、村の油売りの少年が街へ出た帰り道、いつもと違う広大な平野に出くわした。少年は一瞬の間に逡
これから死にゆくものたちへ、生きている意味が分からないのかい、生きていることがつらいのかい、それならば死んでしまうがいい。私もそうしようとしているとこだ。 世界の始まりと終わり。 人間とは。 なぜ生きるのか。 死とは。 全ては偶然。意味なんてないのさ。仮にこれらすべてに答えがあって意味があったとしてもそれを受け入れることが出来るのかと思う。例えば、人間には使命があるとかゴリラにはこの役割があるとか。よくよく観察したらそれぞれの意味もあるのだろう。地球という大きな循環シス
人間ついて 人間の生存目的は快楽を得ることである。快楽を得られるのは欲求を満たした時である。欲求を満たすために生きようとするのだ。 思考実験1 ラプラスの魔物のようにこの宇宙を意のままに作り出した存在がいるとしたなら。 その存在はなぜ宇宙を創造したのか。もしかしたら敵対する存在がいて、そいつに打ち勝つため?もしそうだとしたら宇宙に存在する全ては創造主の欲求を満たすために存在しているのかもしれない。この場合、我々の生存目的は創造主の欲求を満たせるように敵対する存在を倒す
曙の山の清流のせせらぎをきく。 今でも覚えている水しぶきの音。
私はこの街の番人である。私はなぜか昔のことを思い出せないが記憶があるうちはずっとこの街を守り続けている。 そら、今日も子供たちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。 そこに車が猛スピードで来た。私はそれを察知して、その車に言った。 「こらっ!やめなさい!子供たちが今こちらにくるでしょうが!」 車は蛇に睨まれたカエルの様におとなしくなり子供たちが行くのを待っていた。 車は私に言った。 「そんなに顔を真っ赤にして怒鳴らなくてもいいじゃありませんか、普段は穏やかな人なのになぁ。」 ふん
お化け業界で話し合いがおこなわれていた。 「昨今のやつら全然怖がらないらしいでっせ。」 「以前からSNSの発展やそういった類のドラマや映画が充実してきて人間が驚かないというのはあったがここにきて一層ということか。いったい何が原因なのだ。」 「それがどうやら奴ら脱毛を始めたそうで、”身の毛もよだつ"という感覚が無くなってきているそうでっせ。」 「なに?それは困った。せめてよだつ分くらいの毛は残すよう抗議文でも出すとするか。」 身の毛もよだつ「身の毛が世立つ」はなし。 話し手
ようよう白くなりゆく山際。紫立ちたる雲の上。 鷹が一人で飛んでいる。鷹はきっと寂しかろう。 すさまじきもの。 己のことばかり考える社会人。 社会人になって驚いたことの一つに自分のことしか考えられない社会人が思いのほか、多いということがある。 これでは世のため、人のため、働いているものは出世するのは間違いない。 社長になるなど容易いことだ。 かくいう私はそんなことに毛頭興味がない。ただ、私のやりたいことをやるだけ。それは自分も含めての社会が良くなることを前提としている。私にとっ
青春、緑夏、紅秋、白冬 青春、黄夏、赤秋、銀冬 若しくは 青春、緑春、紅春、銀春 こんなとこか。 何が?
直射日光、高温多湿を避けて常温で保存してください。 常温っていくつなのだろうか、 何はともあれ、強くあれ、調味料。
虹やん→メリアン!don’t you stay for me
「色即是空」という言葉を書いてみた。書道の心衛がないもんだからバランスが悪くなっちまう。真ん中を揃えた方が綺麗というのはわかるんで縦の中心線は意識するんだが、どうもバランスがとれない。 一文字目の「色」が小さくなっちまうんだな。だから、上詰まりの絵になっちまう。壁にかけようと思うんで間隔は揃えておきてぇのら。だが、何度やってもうまくいかない。折り目をつけたり下書きをしたりもしたが、本番ではそんなのつかいたくねぇっちゃだ。 そんなこんなで1時間ぐれぇ書いてたのら。うまくい