なぜ愛着障害の克服に力を注ぐのか?
映画『ガタカ』
遺伝子で職業が決められてしまう世界で、遺伝子に抗って宇宙飛行士を目指す主人公のお話しです。(正確には遺伝的に「特性あり」と判断された人しか就けない職業がある世界だったと記憶しています。)
宇宙飛行士になるには遺伝的な特性が必要だが、主人公にはそれがない。それでも、色々なトラックや手術を駆使して宇宙飛行士を目指すというお話しです。
愛着障害と愛着スタイル
愛着障害と似た言葉で「愛着スタイル」があります。生活や仕事に支障が出るほどの偏った・不安定な愛着スタイルのことを「愛着障害」と呼んでいる気がします。
愛着スタイルは第二の遺伝子とも呼ばれ、特に0歳から2歳までの母親との関係、加えて小学校卒業くらいまでの家庭環境でできあがります。この期間で作られた愛着スタイルはもうその人の性格といってもいいくらい深く刻み込まれ、完全に変えるのは難しいでしょう。
自分がなぜ愛着障害の克服に力を注ぐのか?
愛着障害の克服に取り組む自分の姿をガタカの主人公にどうしても重ねてしまうんです。
生まれついた環境という自分にはどうしようもない要素によって運命がある程度決められている。ある時は絶望したり、またある時は運命と妥協する誘惑に駆られたりしながらも、それでも望む人生を求めて奮闘する。
なんだか愛着障害の克服にはロマンがあるんですよ笑。叶わないかもしれない夢を追いかける点で。
そしていつか、自分が結婚して家庭を築く時がもし来るとしたら、愛着障害に向き合い続けた過去の自分に深く感謝する瞬間が訪れると思うんです。愛着障害は世代間連鎖するからです。
自分が受けた苦しみや生きづらさを自分で食い止めることができたら、何もしなければ子どもや家族が背負うはずだった重荷を自分で消化できたら、人生に納得できるのではないか。愛着障害を抱えるという、客観的に見ればハンデでしかない自分の過去に対して「これで良かったんだ」と思えるんじゃないか。
そんなことを考えながら生きています。
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