見出し画像

フランス旅行記 前編

 コロナの水際対策が解除になり、ようやく自由に海外渡航ができるようになった2023年5月。夫婦でパリに行ってきた。
 久しぶりの海外旅行の記録をここに残しておきたいと思います。
---------------------------

 なんでフランスへ?という、おまけの前日談エッセイ漫画は↓からどうぞ。


1日目 出発

 羽田空港近くのビジネスホテルに前泊し、4時半に起きる。

これから旅立ち!というワクワク感。この時間が好き。

 ホテルのシャトルバスに乗って、あさイチで空港に移動し、手続きを済ませる。スムーズに進み、6時半にはラウンジに入ることができた。 
 まずはラウンジで朝ごはん。有名なカレーとお寿司など
なんと言っても、朝からシャンパンという非日常感がたまらない。

 9時半頃、飛行機に搭乗。今回は、夫がコロナで自粛の間も地味にマイル活動をいていたおかげで、人生初のビジネスクラスでの旅!ウエルカムドリンクに、またシャンパンを貰う。

白いポーチには、リップクリームや化粧水といったアメニティが入っていた。
ちなみにクマのぬいぐるみは、いつも旅のお供に連れている子。よろしくね!

 お昼頃、さっそく1回目の機内食がスタート。
 コース料理のあと、おやつも自由にもらえるとのことだったので、色々お願いして存分に満喫しちゃいました。

食べたものが多すぎるのでコラージュにまとめた笑
でもまだまだ食べます
暗闇の中で食べるラーメン&コーラの背徳感。旅の間は節制など忘れましょう。
二食目は和食にした。映画を見ながらいただきます。

 パリのシャルルドゴール空港に到着したのは、現地時間で夕方頃。色んな人種の人がいて、移民の国フランスを感じた。

予約タクシーに空港まで迎えてにきてもらい、ホテルへと向かう。


 今回の滞在先は、ワーウィックホテルというところ。
 シャンゼリゼ通りから一本入った通りにあって、立地・利便性はバツグン。同じホテルに4泊できたのも楽で良かったなぁ。
 着いたらもう夜の7時だったけど、5月のパリは大体21〜22時頃まで明るいそうで、時差ボケもあってもはや時間の感覚がなかった。

お部屋の中。窓の外はまだ明るい。
星付きホテルのわりに、ちょくちょく停電してビビったのもまた思い出。
ストライキかトラブルだったのか……?

 部屋に荷物を置いたら、近所にあるモノプリというスーパーへ夕飯の買い出しへ。モノプリ、パリ在住のひろゆき先輩が時々話に出していたので気になっていたんです。笑

スーパーで調達したごはん。移動でへとへとだったので、今日のところは軽く済ませる。
(到着までに散々食べたしな……)

 ごはんとシャワーを済ませたら、明日に備えておやすみなさい。明日も朝早いからね。

ちなみに、ホテルの前の通りはこんな雰囲気。

2日目 モンサンミッシェル


 今日は早起きして、世界遺産モンサンミッシェルへの日帰りツアーに参加する。朝にパリを出発して、お昼前には目的地に到着の予定。

朝6時台のパリの街。

 待ち合わせ場所まで歩いていって、ツアーバスに乗り込む。ガイドさんとお客さんはみんな日本人というこのツアー。
 パリの街中では、マスクをしている人は全然見かけなかったけれど、このバスの中ではみんなマスクをしていて、「さすが日本人だなぁ」と少しほっとした。

 バスはひたすら西に向かって走る。窓から見える景色は、どんどん田舎になっていく。美しの都パリの街並みから、これまた美しいノルマンディーののどかな風景へと移り変わっていくのを眺められる、なんとも贅沢な時間。

車窓からの風景。
飛行機が着陸する前、地上がところどころ黄色くなっていて、
「なんだろう?」と思っていたのだけれど、菜の花畑だったということが分かった。
気候も良いし、いい時期に来たなぁ。
だんだんと、モンサンミッシェルが見えてきた!

 バスの中で聞いたガイドさんのお話。
 モンサンミッシェルはキリスト教の聖地のひとつで、キリスト教徒なら一生に一度は訪れたい場所だそう。
 だが昔は危険も多く、干潟に足を取られたりしてモンサンミッシェルを目の前にして命を落とすなんてことも少なくなかった。だから「モンサンミッシェルに行くなら遺書を書いてからいけ」という決まり文句?まであったという。
 でもそこまでしても、みんなこの地を目指した。そして巡礼の際に願うことは決まって、「死後の世界での救い」だったそうな。

「昔のヨーロッパの人はキリスト教的価値観で、現世よりも死後の世界で救われることを重視していた。死んでからのことばかり心配していた」とガイドさん。
 なんか、今の日本人も似ているなぁと思った。今よりもとにかく老後のことが心配……みたいな。いつの世も、人間は未来が不安なんだなぁ。

 だけど、「何かひとつ、命をかけてでもやりたいことのある人生」というのは少しだけ羨ましい気がした。
 自分はそういうの、あるかな?と、考えているうちにバスは目的地に到着したのだった。

 お昼はモンサンミッシェルの対岸のホテルにて、外の景色を眺めながら、かの有名なオムレツを食べた。

巡礼者に振る舞われたというメニュー。
「あぁ、早く行きたいな」とじらされつつも、
シードルやデザートのアップルパイまでいただく。とても美味しかった。

 食事は同じツアーの方々と相席だったのだけれど、旅慣れた気さくな人が多くて、今まで訪れた国の話などで盛り上がって仲良くなった。

 そして食後は自由行動に。いよいよモンサンミッシェルへ。
 長い橋を渡って、目の前まで連れて行ってくれるシャトルバスも走っていたけれど、我々夫婦は歩いて向かうことに。
 ゆっくり景色を楽しみつつ、写真を撮りながらすこしずつ近づいていけたので、ちょうど良かった。いい腹ごなしにもなったしね。

広大な土地に佇む様子は圧巻。
現代ではこんな立派な橋がかかって、巡礼者には嬉しいね。
ついに目の前までやってきた!

 モンサンミッシェルの中は、RPGのダンジョンみたいで世界観に圧倒された。周囲には飲食店、お土産屋さん、教会などもあって、多くの観光客でにぎわっていた。

内部からの景色。どこまでも遠くが見渡せる。
聖ミカエル像と記念撮影。
下を覗き込んだらこんな感じ。人がアリンコみたい。
世界には美しいところがあるもんだな……と、途方もない気持ちに。

 さっき仲良くなった同じツアーのご夫婦とばったり会って、お互いの写真を取り合ったりした。「あぁ、素敵な一期一会だ」なんて感じた。

 そして、最後はお土産ショッピングである。ノルマンディー地方のお土産はかわいいものが多くて、予想以上に買い物も楽しめてよかった。

サブレはどこでも売っている。サクサク軽いのにしっかりおいしい。
この時以来、日本でも見かけるとつい買ってしまう。
ちなみに、意外とカロリーもしっかり高い笑

 旅先では、気になるお店を見つけたらすぐに入ることに決めている。

ふいに訪れた現地の方との温かな触れ合い。
頭が切り替わっていなくて、ついあたふたしてしまった。
こんな素敵な、水彩画のポストカードが売っていたので買ったよ。

 モンサンミッシェルに別れを告げ、来た時と同じバスでパリに帰る。 
 時刻は夜の9時半頃。昨日の夜、モノプリで買っておいたものを、今日もまたホテルのお部屋で食べながら、二人で打ち上げ?開始。
「やっぱりモンサンミッシェル、とっても良かったね~」と語り合いながら飲むフランスのワイン、生ハム、チーズ……最後まで最高の1日だった。

1日おつかれ〜!

3日目 凱旋門とバストロノーム


 今日からようやくパリ観光。朝から凱旋門に登ることに。
 凱旋門は周りが車道に取り囲まれていて陸の孤島状態だったので、どうやって行くんだ?と思っていたら、地下をトンネルのような歩道が走っていて、シャンゼリゼ通り側にも向こう側にもいけるようになっていた。
 でもこの地下道、やたらと人が多い。軍服に勲章をたくさんつけたお年寄りや、軍旗を持った人が多くて「何だなんだ?」と思っていたら、この日は第二次世界大戦の「戦勝記念日」で、ここ凱旋門で記念式典が行われていたのでした。「戦勝記念日」という文化が日本にはないものだから、雰囲気を味わうことができて貴重な経験だった。

凱旋門の真下から。
そして内部が螺旋階段になっていて、登れる。
(ただし12回転分?上のでめっちゃしんどい)
知らなかった……!自分の中に「門を登る」っていう発想がなかったよ。
上からの眺めは絶景、パリが一望できて素晴らしかった。
ちなみに凱旋門の中にはお土産やさんもあり、
かわいいパリ・フランスグッズが色々売っていた。
エッフェル塔側の景色。

 お昼はバストロノームという、観光バスに乗ってパリをめぐりながら、フレンチのコース料理を楽しめるツアーに参加した。
 天井までガラス張りの、開放感溢れるバスが来た。乗り込んで、席に案内されると……。

まず目を引くのがこの透明の台。
飲み物などがひっくり返らないように固定できるみたい。工夫されていて面白い。

 木漏れ日の下をゆったりと走りながら、パリの街並みや名所を見ることができておすすめ。
 しかも、正直「観光メインでご飯はフツーなのかな」と思っていたら、とっても美味しくてびっくり。この旅で一番のおいしいごはんだった!と今でも話しているほど。

あんなところこんなところ
ご飯を食べながら色々見て回れる。
パッと見て、味の想像がつかなかった前菜。
白身魚に野菜のソースがかかっていておいしくてびっくりした。
お料理にあったワインも最高。
メインのお肉。こちらもびっくりするくらい柔らかくて美味しい。
目も舌も忙しすぎ。
デザートとコーヒーまでついてきて満足、満足。
陽の光を感じながらのコース料理、なかなかない経験だった。

 さて。午後は、憧れのルーブル美術館を見学に。

 長くなってきたので一旦切ります。
 後編もぜひお付き合いください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?