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僕とコウモリ攻防記 第二章:壁紙の術、発動 [動画]
はじめに
コウモリは『鳥獣保護管理法』の下で保護されており、生態系において重要な役割を果たしています。本動画では、コウモリとの共存をテーマにした物語をお届けします。
Bats are protected under the Wildlife Protection and Management Act, and they play an essential role in maintaining the balance of our ecosystem. This video explores the theme of coexistence with bats.
僕とコウモリ攻防記 第二章:壁紙の術、発動
朝の光が差し込む中、俺は窓のサッシに残された奇妙な「目玉模様」をじっと見つめていた。どうにも気になる。雑巾(?)を持ち出し、試しに拭いてみると、それはあっさりと消えた。
「こんな簡単に落ちるのか…。でも、本当にこれがコウモリの仕業なのか?」
モヤモヤした気持ちを抱えたまま、俺はリビングに向かい、ママに尋ねてみた。
「ああ、それね。3年くらい前からじゃない?前も拭いたけど、そんな臭くなかったから気にしてなかったのよ。」
「それ、俺に言った?」
「いや、特に言ってないわよ。そんな大したことでもなかったし。」
なんともあっさりした返答に拍子抜けしつつも、続くママの一言で俺は再び現実に引き戻される。
「でも去年の夏頃から急に増えたわよね。布団 (ふたん?)の件もあったし、もう我慢できない!何とかして!」
とは言われても、見ていない以上、どう対策すればいいか分からない。そこで俺は、コウモリが本当に家を住みかにしているのか、まずは確認することにした。
窓の外にあるシャッター。もしや奴らはこの中に潜んでいるのでは?そう思い、恐る恐るシャッターを降ろしてみた。すると――
「ん?なんか落ちてきた!」
キターーー!!
だが、シャッターを降ろした俺の頭には、ある重要な事実が抜け落ちていた。シャッターを降ろすには窓を開ける必要がある。そしてその窓は、部屋の中に繋がっているのだ…。
またしても、部屋の中に飛び込むコウモリ。そして案の定(あんのよう?)、ママは悲鳴を上げて部屋を飛び出し、ドアを閉めた。
「またかよ…。どんだけ出会いの機会を作るんだ、コウモリ。」
俺はただひとり、部屋に閉じ込められた。目の前では、コウモリが天井近くを飛び回っている。
だが、俺には幼い頃の記憶があった。山の中で友達と一緒に小さな洞窟や獣道を探索し、数えきれないほどの生き物に遭遇した記憶。あの時も大騒ぎして逃げるばかりだったけれど、不思議と楽しかった気がする。
しかし、大人になりすぎた今、この状況では楽しむ余裕などない。ただ一つ、明確に思ったことがある。
「シャッターを降ろしたことを後悔している。」
気を取り直し、俺は壁際に静かに立った。そして決意する。
「壁紙になろう。」
そうだ。今の俺はただの壁紙。コウモリに敵意がないことを示すため、息を潜める。心の中で何度もつぶやく。
「俺は壁だ。君に敵意はない。俺はただの壁紙なんだ。」
どれほどの短い時間が経ったのか分からない。だが、コウモリはやがて意外とあっさり、窓から飛び立っていった。
その瞬間、俺は壁紙の術を解き、素早く窓を閉める。心の中に一つの決意が芽生えた。
「なぜコウモリは、うちを選んだのか?」
コウモリの生態と、家との関係を調べたいと思ったのは、ちょうど午後3時過ぎのことだった。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
第三章に続く。
[補足]
セリフは用意してあったのですが、
を読んで「なるほど!」と、ヒントを得て急遽「SunoAI」でセリフを作り直しました。SunoAI を教えてくれた師匠!怒らないでくださいね。
ちなみにSunoAI は、「師匠」と「先生」の記事がお手本です。