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イギリス総選挙

イギリス総選挙が話題になっている


①日本と違う


前首相の落選も注目された。日本では前首相が落選することは考えられない。海部元首相が忘れられた存在になってから、落選したことはあるが、最近まで首相だった人物は、日本では、それだけで当選してしまう。

女性が200人以上、当選。小選挙区制は新人が多い女性に不利とされるが、イギリスは日本のように比例代表部分がないのに、女性が多く当選している。

単純小選挙区制なのに、第3党の自民党が70議席台獲得したが、日本では、これも考えられない。日本の維新の会は、比例がなければ、関西地方以外では当選できない。

得票率で第3位だったリフォームUKは、数議席しか獲得できなかった。これは単純小選挙区制の欠点が出てしまった。


投票率が日本より15パーセント以上、高い。これは、当然、選挙結果にも影響している。

辞任する首相は移民出身で次期首相は労働者階級出身であり、移民出身の首相は日本では考えられないし、労働者階級の家庭出身も少ない。


②上院 

ただイギリスの上院は貴族院で、直接選挙でない。日本で廃止された貴族院が存続していることを考えると、イギリスの議会制を手放しで賞賛することはできない。

だが、日本の参議院は衆議院以上に投票率が低く、また第二院でしかなく、上院として機能していない。参議院を地域代表にするなど改革する必要があるだろう。


③議会制民主主義


 イギリスの政権交代のしやすさは、イギリスの階級社会の結果だとも言われるが、イギリスも第3勢力が進出しているし、日本社会も階層化が進行しており、イギリスの階級社会の影響を日本とイギリスの選挙結果に持ち出すのも少し違ってきているようだ。

イギリスの総選挙結果が日本の総選挙に影響する可能性もあり、今年、予想される総選挙に注目したい。

お読みいただき、ありがとうございました。

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