新発売?『背中でつぶしたおにぎり』
ある日のこと、朝刊配達から疲れて帰り、いつものようにポケットの中の財布をベッドに向かってポ~ンと放り投げ、スマホもポ~ン、ついでに朝ごはんのために買ったコンビニおにぎりもポ~ン、ポ~ンと投げ、そのままベッドに仰向けに倒れ込むように眠りに就きました。
朝10時に目が覚めると、背中の下には、ぺしゃんこに潰れてしまった鮭おにぎりが。やってしまった…
しかし見た目は潰れていても、ちゃんと真ん中のセロハンから剥がして両側を引っ張れば、いつものパリパリの海苔がついた立派なコンビニおにぎりです。私は平べったいお煎餅のような姿になってしまったおにぎりの端を一口食べました。すると…
なんと、普通に食べるよりも、ギュッとお米と具が詰まっていて、とても美味しかったのです。しかも口を大きく開けなくても食べられる絶妙な厚さ。これはもしや、大発見ではないでしょうか?
そこで「コンビニおにぎり つぶす」などで検索してみたところ、包装された状態のおにぎりを軽く手で潰してから食べるという人も少なからず居るようです。
理由の一つは、潰して平らな面積が増えることで、いつも端が千切れて残りがちな板海苔が、破れにくくなり綺麗に剥がしやすい、という裏技の要素。
もう一つは、近頃のコンビニおにぎりの握り具合が少々甘くなっているらしく、食べているとポロポロと溢れてしまう、という切実な悩みによるもの。
あくまで包装された状態のまま、おにぎりを手のひらで挟むようにギュッと圧縮してから食べると、最後までお米や具が溢れずに食べやすくなるそうです。
ただ、指先などで力を加えてしまうと、お米への圧力が偏り、逆に型崩れの原因にもなるため、なるべく優しく均等におにぎりを挟み込む必要があります。そこで「背中」です。たとえば「腰」で挟むと一点の圧力が強すぎて崩れてしまいますが、背中ならきっと優しく均等に圧縮することが出来るはずです。
ならば、はじめから少し潰れたような形に作ったおにぎりを発売すれば、斬新さや物珍しさも手伝って売れるかも知れない。商品名は『背中でつぶしたおにぎり』、これは大ヒットの予感…!
そんな訳で、大手コンビニチェーン店の商品開発担当の皆様、ぜひご一報をお待ちしております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?