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モデル選びの重要性
最近、AI画像の技術革新が悪用されているというニュースを見ました。確かに肖像権の侵害等に発展するケースや、既存の写真から衣服を脱がしてしまうなど、悪意を持った画像編集ができてしまうのがAIです。やろうと思えばできてしまうけど、やってはいけないことはやらない。そういう倫理規範は持ち続けたいですね。
そこで、初めからAIで画像を作成してしまえば、それは架空の人物であり、いくら加工しても問題ない。そういう理屈で、絵を描いて加工してみましょうか。
FLUX.1 devでのモデル選び
さて、種絵を描くのにこれまでSD1.5を使って来ましたが、構図がパターン化されていたり、必ず破綻があったりとSD1.5の限界も見えたので、FLUX.1 dev で種絵を描いていきます。しかし、プレーンのモデルでは面白く無いので、NSFW対応のモデルをDLしてきて使ってみる訳です。しかし、SD1.5のようにサクサク作画してくれるわけでは無いので、数撃ち作戦が使えません。しっかりモデルは選ばないといけないですよね。では何を基準に選んだら良いでしょうか?
同じプロンプト、同じシードで2枚ずつ絵を描かせてみました。イメージサイズは1024×1536、サンプラーはDPM++ 2M AYS、14STEPです。
プロンプト
A Japanese woman is standing on the rock, she is having a towel, she ware blue bikini, she is smiling and she is 18 years old.
STOIQOAfrodite
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やはり、FLUX.1 指とかは綺麗に描きますよね。種絵で破綻が無いと、修正が楽なのは大きいですね。
iNiverse Mix
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同じシードだけあって、絵柄がほとんど同じだ・・・。これはMIXされたモデルのかなりの部分が同じと見た。
WhiteFlux
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これはだいぶ絵柄が変わった。2枚目とかタオルじゃなくてなんか別のアイテムになってるし。
RedCraft
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2枚目はトップレスになってしまったため掲載断念。日光の描写が良い感じ。
DEMON CORE
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このモデルは1枚目がトップレスになってしまったため掲載断念。
だいぶ毛色が違うことだけは確かですね。
とまぁ、何枚か描かせてみましたが、1枚当たり数分はかかるので、そんなに試行できません。でも、SD1.5では出せない質感がFLUX.1にはあります。
今回は、一番破綻の少ない iNiverse Mix の2枚目の絵をSD1.5でi2iしてみます。つまり、今後はモデルを選ぶ時間がもったいないので、 iNiverse Mixを最初から使っていく事にします。
まずそのままのサイズでi2i
強度25%でi2iしますが、SD1.5なので、ネガティブプロンプトを適当に指定しました。
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指が崩れ出し、顔も変わります。でも、拡大i2iをすると、ちょっとマシになります。
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ここから先は、顔が命になるのですが、自分の好みの顔に寄せていく方法をお教えいたしましょう!
禁断のControlNet, ip-adapter
顔の特徴を似せる作戦として、よく使われているのが Ip Adapter Full Face では無いでしょうか?と言っても、どこかでそう言われているのかの記事もなかなか探せませんが、名前が良さそうじゃ無いですか。Ipはイメージプロンプトと読みます。つまり、画像を入力として使えるわけです。
DrawThings では、MoodBoard というレイヤーがあって、そこに何枚か画像を読み込めるのですが、そこにこれまで生成した画像の中でお気に入りの顔がある画像を入れておきます。
今回は、私がXのバナーにしている画像を入れてみます。
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そして、顔の部分をマスクします。
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そして、強度80%程度で、Ip Adapter Full Face を Style Only の 100% にしてi2iしてみます。
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ちょっと不自然ですが、顔が修正できました。
そして、更に自然な感じにするために再度スケールアップして、25%程度でi2iします。
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どうでしょうか?
タオルがいつの間にか脱いだTシャツのようになっていますが、そういうところも含めて、AI画像の面白さと言ったところでしょうか。
耳の下の巻き髪がちょっと気になったので、そこを修正してみたら、イヤリングが勝手に現れたのですが、水着と同じカラーで、統一感があったので採用!
最終的に出来上がった絵がこちらです。
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DrawThingsは日々最新の技術に追いつこうと、開発者がアップデートしてくれています。持てる機能を全て試すことは不可能ですが、何となく触ってみるのは悪くないアプリですよ。
iPhone16Proでテスト
最近スマホをiPhoneにしたので、試しにスマホでFLUX.1 devが動くかDrawThingsをインストールしてテストしてみたら、iPhne16Proですが、FLUX.1 dev 走りました。恐るべしiPhone16、その名に恥じないモンスタースマホでした。
もちろん、作画にかかる時間はMacBookの7~8倍くらい時間がかかる気がします。そして、バッテリーがゴリゴリ減ります。FLUX.1 で2〜3枚描いたら、半分以上バッテリー無くなりました。
えぇ!ちょっと私もやってみようかなと思った方は、私の過去記事をご参考に、インストールして動かしてみてはいかがでしょうか。
それでは、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。