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【じじい放談Ⅱ 第20会 生活保障】予定

「働けど働けど猶わが生活(暮らし)楽にならざりぢっと手を見る 作者:石川啄木 1910年発表(解説:Mayonez)」 「年金」では暮らせない社会の「生活保障」の話です。

「失われた30年」にさらに10年が追加され、40年間も低迷する日本経済は転落に代わり、経済低迷の付けは生活を圧迫しています。
『日本においてバブル経済崩壊後の1990年代初頭からの「失われた20年」を経て、高度経済成長期(好景気時の経済成長率が約10%以上)や安定成長期(好景気時の経済成長率が約5%以上)の頃のような経済成長率・景気拡大が起こらない場合、「失われた30年」になってしまう可能性もあるという声もあり、2016年の時点で既にそうなってしまったと述べている者もいる。 この30年間の長期経済低迷は19世紀の英国であった23年間の長期経済低迷を大きく超えており、世界最長レベルの長期経済低迷である。経済だけでなく、政府運営やデジタル競争力、ダイバーシティや人材の労働生産性など幅広い分野で劣後していることを示すランキングが多数存在する。 ムーディーズのエコノミスト、ファラツ・サイードはリポートで、日本の経済低迷(いわゆる官製不況)が続き、アベノミクスが日本の成長エンジンに再点火することをせず、インフレ目標も達成する意志が無いため、賃金上昇は小幅にとどまり、日本は次の失われた10年(いわゆる失われた40年)に向かうと指摘した。(出典:Wikipedia)』

啄木が詠んで約110年が過ぎた今でも実現しない、生活保障は『傷病死、失業、老齢等の事故による、所得の喪失などに起因して、生活困難に陥ることのないよう、個人的に用意する貯蓄や保険、職場の福利厚生施設、あるいは社会保障により、生活の保障をすることを指します。(出典:コトバンク)』
年金制度を維持するために、支給年齢延長や減額・消費税増税など小手先の対策では、お先真っ暗の年金も含めた社会保障は、「税制改革(入るを計り)」「行政改革(出るを計る)」が30年間先送りにされた結果です。 憲法にも保障された「生活保障(国家が約束する国民の文化的生活の保障義務)」です。

AIの実用化で社会に必要な生産や保守など、社会維持に必要な労働が人からAI(機械)に移り始めています。 「じじい放談Ⅱ 第2会 シンギュラリティー」で話した、社会構造が変化する予兆を感じながら、問題は社会構造にあるようです。 物や労働を評価するのに、「お金」は分かりやすいのですが、「社会の幸福度」を評価するには、「お金」は偏った価値評価でしかなく、多くの人々を評価を見誤っているようです。 資本主義は「お金」を中心にした社会システムで、社会を運営する手段(方法)が目的にすり替わり(すり替えられ)、人々の幸福を求める宗教家や政治家までも経済活動に走った結果、「困った人がさらに困窮する」のが日本社会です。

年金生活に入った「じいさん」には、非常に大事なわが身の事です。 「自己福祉」「家族福祉」が中心の日本で、日頃の生活に欠かせない「生活保障」について話します。

収録  2022-11-5
配信  2022-11-16
ロケ地 米須海岸

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