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何気ない日常に「彩り」を加える工夫
最近は昨日と今日の区別がつかない日々をただ目的達成のために繰り返している。
今日は普段とは違う場所で用事があったので朝から外出し、予定を11時半頃には済ませた。ここからが工夫の時間だ、まずいつも通りの自分ならすぐに本屋に行って小説の新刊をチェックする、ちなみに好きな作家は村上春樹である(ノルウェイの森が印象に残り続けている)。そこであらすじを読んで自分と重ねられる人物が登場するのかどうかをチェックしている。村上春樹さんは「小説は言葉で伝えられない心の動きをストーリーとすることで、人々の心の影に光を差し込ませることができる」とおっしゃっていた。これを踏まえて膨大な数の小説から自分に影響を与えてくれそうな小説を探すには自分を重ねられる人物や状況があると出会う確率は上がるかなと思っている。
だが今日は「彩り」を加えるために新書新刊コーナーに突撃してザァーっとタイトルを見て目に留まったものについて少し考えて自分から何が出てくるか試してみた、すると社会という実体のないものについて考えることで知的好奇心が刺激され、いろいろな見方に出会いたいと思った。結局ボールペン一本と替え芯、シャーペンの芯を買って本屋を出た、店を出ると太陽が目に差し込み頭の中から離れない悩みや疑問を突き抜けるような感覚になり心と現実の視界が少しだけ良くなった気がした(今まで単純に姿勢が悪かっただけかもしれないが笑)、なんとなく工夫次第で新たなサングラスを得られるのだなぁと感じた。
次に食事に行こうと思った、いつもならコンビニエンスでこしあんパンとクロワッサンを買って自宅で食べるというお決まりの流れがある。最近「孤独のグルメ」を見始めたためか1人で少し危なそうな細い路地に入って昔ながらの定食屋がないかどうか調べるようになってしまった。この前に昼時に入ったこじんまりとした定食屋では入った瞬間に自分からいきなりいらっしゃいませと言ってしまいそうになり急いで口を押さえたら店主のおじさんと目が合ってしまい、店主の何か臭ったのかと思ってこちらを訝しげな表情で見ている視線に耐えられずすぐに店外に出てしまった(本当はとてもいい匂いがしていたと思う)ほんとに急に出てくるボケてる自分は恐ろしい。
まぁそれはさておき今日はテーマである「彩り」を得ようとしていたわけなので、少しデパートの中で何を食べるか考えてみた。その結果帰宅に使う電車の沿線で人気のパン屋(食べログ評価3.6だった)に行ってみることにした、その後ガラガラの電車に乗って食べログを眺めていたらいつの間にか目的地の駅に着いていて慌てて電車を降りて、食べログを見ると水曜日が定休日だと知った。後手に回ってしまったがその駅でパン屋を探すことにした。Google先生に近くのパン屋と検索してみると3件浮上し、行く店を決めた。パン屋に入ることはほとんどないので少し緊張したが入ってみて沈黙を決め込むと店主のお姉さんが話しかけてくれた。そしてオススメを紹介されたが断ってこしあんパンとクロワッサンを買った。本当は店内で食べたかったが断ってから少し空気が重くなった気がしたので外で食べることになった(おそらく気にしすぎ)。近くの川沿いを歩いて隣駅までの道中で食べようと思ってベンチを探している時に隣に自然体でいられる異性がいればいいなぁとどうしようもない感情が出てきた、自分の周りを動いている悩みのかけらたちを消すための本能的な感情なら受け入れるしかないとも思った。そこまでこの状況は悲観していないが好転する兆しもないとなかなかキツイなぁと思っているとベンチを見つけた、そこでパンの写真を撮ろうと思ってカメラを開いたがなんか違和感があった、そしてカメラを閉じてあえてふた口頂いてから写真を撮ってみた。なんだかしっくりきた笑
これも一つの工夫としておこう。いつも食べているコンビニエンスパンも悪くないが、今日のパンは少し歩いてベストコンディション(ベスコン)を作って食べれたので余計に美味しく感じた。食レポは割愛(多分舌バカなので)。
結果として帰路の途中で遠回りをして得たいつもとの違いにより得られる「彩り」はとても幸せを与えてくれるのと同時に日々の「いつも」があるから得られるものだなとも感じた。目標までの道のりは孤独で辛いが新たな「いつも」を得る戦いでもあることを心に刻んで頑張ろうと思う。
今回は長くなりましたが読んでくださってありがとうございました。是非スキボタンを押してくださると励みになります。
ではまた次回