「語彙力」←「表現力」「文章力」じゃダメなの?
だいぶ今更ですけれども...
「語彙力」という用法にね、いまだ慣れずに少し苦しいのです。
具体的には、SNS寄りのネット書き込みでたびたび目にする
●(語彙力) ※括弧付きで文末に使う
とか、
●語彙力は空の彼方へ飛んでいきました。 ※いわゆる「尊い」各種対象を見たときの感想として書かれる。
などが苦手です。
単語「語彙(ボキャブラリー; 単語や定型表現の総体)」に関しては、「豊かな語彙」とか「語彙が乏しい」とか、あるいは「川端康成の語彙」とか、そういった共起の中でしか使ったことがなく。
対して「力」は、形容詞なら「強い/弱い」、動詞なら「蓄える/衰える」等だから...
...あ!「語彙を増やす」はあり得ますね。本を読んだり勉強したり。そして逆に
「語彙を縮小させる」意味のフレーズが無いのか!
まあ、無い理由は分かります。健康体で人生経験を積んでいく限り、ヒトの語彙は増える一方です(あ、今さらっと自分でも『語彙が増える』って書いたわ)。
では仮に、それで発明されたのが「語彙力が飛んだ(上記の例)」だとしたら...
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...私はクリエイターではないので、作家先生の本当の気持ちは分からないけど...
やっぱり、早くも手垢のつき始めた「語彙力(『語彙を使いこなす力?』)」より、
拙くても
「この気持ちをピッタリ表す言葉が見つかりませんが、とても素敵です!」
って言われたほうが嬉しい気がする... あくまで想像ですが(作家の皆様、実際どうですかー?)。
それから、さりげなく数行前に「語彙力」←「語彙を使いこなす力」が約まった説を唱えてみましたが、それはやっぱり「文章力」「表現力」と呼ばれたほうがしっくりくるなぁ。
今後の動向を見守りたい表現の一つです。反対に、いつ頃から/どのような経緯で使われ始めたのかご存知の方は、ぜひ教えてください。
よい一日を、お過ごしください(*^▽^*)