あなたの「要らない」は、誰かの「宝」
愛でまわる安心世界の実現を目指している、Aiです。
今日はおばあちゃんの遺品整理で出たお洋服を「ボロキレ屋」と呼んでいる近所の倉庫に寄付しにいってきました。
この「ボロキレ屋」さんが近くにあるお陰で、昔からうちの家族は要らなくなった服はここに持っていくのが習慣で、洋服を捨てたことがありません。
今考えると、こういった環境で「使えるものは寄付する」「捨てるのはもったいない」という気持ちが育まれてきたのかもれしません。
いつも洋服を寄付する時は「ボロキレ屋」さんのスタッフさんに「洋服お願いします〜」と声をかけて、洋服の入った袋をポンとおいて帰ってきてしまうのですが、今日はなんだかこの洋服の行き先が気になり、洋服の行き先を聞いてみました。
ということで今回は、誰かにとって「要らない」と一度は役目を終えた洋服たちが、一体どこでどう息を吹き返していくのか?、なかなか知ることのない古着たちの第二の人生をご紹介したいと思います。
【古着の第二の人生①】
もう一度、衣類へ
わたしたちが「要らない」と手放した衣類のほとんどは、主に海外へ輸出され、海外では“質のいい服”として着られるそうです。(海外といっても、あたたかい国が多いといっていました)
穴のあいた靴下や、汚れのある服など、日本人にとっては「もう着れない」と思われてしまう服でさえも、海外では品質がいい!と喜ばれている現実がある。
そして、まだまだ新品同様に綺麗なものは、日本のリサイクルショップや古着屋さんへいくらしい。
喜んで着てもらえる洋服の第2の人生があることを知れた喜びとともに、本当はまだまだ着られる洋服を「飽きた」「流行りが終わった」「もうヨレヨレ」などと消費している日本。
もちろん、それぞれの国や人よって色んな「基準」は違うけれけれど、ものすごく考えさせらるお話でした。
【古着の第二の人生②】
引越し屋さん
古着が引っ越し屋さんに?なぜ??と思ったのですが、倉庫の一角にまとめられていたのが毛布。使い古された毛布は、家具を包む用途として第二の人生を歩んでいるそうです。人を包んだあとは、家具も包む毛布さん。包容力高めです。
【古着の第二の人生③】
ウエス
ウエスって言葉を聞いたことありますか?私ははじめて聞いたのですが、ウエスとはもともと、機械類の油を拭き取ったり、汚れ・不純物などを拭き取ってきれいにするために用いる布だそう。使い古されたタオルなどは細かく切られて、ウエストして大掃除や車そうじの時に活躍しているそうです。
【古着の第二の人生④】
糸
あたたかい国への輸出がほとんどといっていた理由が、ここにあるのでしょうか。古着の中でもニット類は一度、綺麗に解かれて糸に戻されるのだそう。この古着から糸になった子たちは、次はどんなところにいくんだろう?その先も気になりはじめてしまいました。
【古着の第二の人生⑤】
下着
今回聞いて一番驚いたのがこれ、下着です。下着はさすがに人が使ったものは気持ち悪いでしょう・・と思って、古着の下着は持ち込んだことはなかったのですが、なんと下着が一番高く売れるそうです。
え?なんか違うところに流してるんじゃないの・・・(ジローーー)という考えが浮かんだので、素直に聞いてみました。
「まさか、イヤラシイところに流してるんですか!?」
すると、ブラジャーやパンツも海外では日本製は質がいいと評判なんだそう。ということで、中古でも日本製の下着は喜ばれるのだとか。
とはいいつつ、この件に関しては、まだ調査の余地はありそうですが、これが事実なら、これからは履かなくなった下着も持ち込んで、第二の人生を歩んでもらおうと思います。
まだまだ細かく分けると、第二の人生の行き先はたくさんあるのだそうですが、大きくはこんなところのようです。
自然界でも「要らない」(実際にはそうではなきけどそう思われがちな排泄物や枯れ葉、命尽きた体など)は、別の命にとっての「栄養=宝」であるように、出口さえ整えることができたら「要らない」は誰かにとっての「宝」になる。
自分を通りすぎていく物質や出来事がそのまま命を終わらせてしまう「消費」から、自分を通り過ぎていく物質や出来事を、次の命に役立つカタチに「分解」「生産」できたらどんな世界が待っているんだろう。
きっとそこに必要なのは、難しいことではなく、みんなの心の中にある「愛」と「小さな行動」なんじゃないかと私は思います。
「消費者」ではなく「分解者」「生産者」になる一歩として、お洋服を寄付団体への寄付(有料の場合が多い)や古着屋さんに買取してもらう、もしくは今回私が行ったリサイクル業者さんのようなところで回収してもらってみてはいかがでしょうか?
愛でまわる安心世界の実現は、自分から....♡