でくの坊だから見えるもの『イーハトーボの劇列車』
わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃ももいろのうつくしい朝の日光をのむことができます。(『注文の多い料理店』序文より)
劇団こまつ座の『イーハトーボの劇列車』を観ました。
宮沢賢治。彼が夢見た世界の一部を垣間見ることで、気づいたいくつかのこと。
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今、私の気持ちは研ぎ澄まされたものに向かっているようです。
ピュアで、まっすぐで、切実で。
足元にあり、自分の周りにまとわりつき、そして、骨肉になっているものに気持ちが