ルームフレグランス、花を飾る幸せ
ドラマを見ると部屋にあった花瓶で殺害したシーンが出てきたりする。その度にいつも花を飾る習慣があるなんてすごい、とトンチンカンなことを思う。
いままで26年間生きてきて、部屋に花を飾ったことが無い。飾ろうと思ったことはあるけれど、部屋の印象を決定づけるような気がして手を出せずにいる。
ルームフレグランスもそうだ。誕生日か何かにプレゼントしてもらって以来、欠かさず買っていたのだが、半年くらい前に無くなってしまった。無い生活に慣れると、匂いで部屋の雰囲気が左右されることがないのでまあいいか、と思って今に至る。
ルームフレグランスも、花も、自己満足なのだ。
花を飾る気が無いわけではない。最近見た雑誌でドライフラワーは2~3か月に1回買い替えればいいだけだから楽と書かれていて、それなら私でもできそうだと思ってみたり。
ルームフレグランスは1回買うと取り返せないから、10分間香りを出してくれるものを買ってみたり。
これらが部屋に欠かせない人達は、買うのが好きなのだろう。
花屋さんにいるのはたいてい幸せそうな顔をしている人だし、フレグランスを選んでいる人も買うか買わないかより、どの香りにするかで悩んでいる。
自分のお金をどう使うかで、人生の満足度が変わる。
花やルームフレグランスが部屋にあると、幸せな気持ちになるから飾るのだ。
私は幸せは加点方式だと思っている。上限はない。
葉巻を吸っている時は幸せだし、そこに美味しいお酒があればもっと幸せ。
気分よく帰ってきて、部屋に綺麗な花があって、良い香りがしていたらますます幸せのはず。
そう思うと、自己満足だったとしても花とルームフレグランスは諦められなくなる。
けれど、正直に言うと買いに行くのが面倒くさい。種類が色々あってだんだん訳が分からなくなってしまう。買った後の部屋を想像して、無い方がいいかもと、手ぶらのまま店を後にする。
花とルームフレグランスがある部屋とない部屋、どちらが幸せなのか。もうしばらく答えは出そうにない。