天ぷら議論について思う
ネットを徘徊しておりましたところ、どうやら「天ぷらの衣を剥がして食べるのはマナー違反か?」という議論が熱くなっているようですね。
マナー違反か違反じゃないかという両論を眺めました。あえてこの件について立場を表明するのであれば、私はマナー違反の立場です。
しかしまあ...それ以前にですね。そもそも前提が違うんですよね。
私からすれば...
議論になっている事が、悲しい!
このトピックが議論になり、騒がれているということは...つまり両意見が一定数存在するということになります。
私はまだ25年しか生きていませんので、こう言うのも気が引けるのですが...
一昔前なら議論にすらならないと思うのです。「マナー違反である」という意見は、圧倒的数の力で「マナー違反じゃない」とする意見を飲み込み、なかったかのようにしてしまう。そういう文化・風潮が当たり前ではありませんでしたか。
「出されたものは残さず食べる」
そんな当たり前のことも今の日本人はできなくなってしまったのか...。感謝を忘れた感覚が私には信じられない。
「お金払ってるから客の自由だ」
という感覚も、どうも納得いきません。その自由は、誰かの悲しみの上にあってはならない。料理人の料理に対する想いを踏みにじった上での自由などありえない。自由をはき違えた方が増えてしまいましたね。
人間の劣化と叫ばれる時代になりました。当たり前の感覚、当たり前の営みが変化してきても、自分本位・思いやりの欠如...これだけはなんとか歯止めをかけたいところですね。
これ以上日本人を悪くしてはいけない。少なくなってしまった真っ当な感覚を持った人間の責任が重くなってしまいました。
追記
「今回の件、法的にはどうなのでしょう?」こういう切り口もありました。
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違うんですよ。そこがもう違うんです。こんなことに、法律なんて大層なものを持ち込む事がナンセンスなんです。法的に正しい正しくないの次元じゃない。
法律なんかに頼らずに、人間として、あるべき姿をわかっていただきたいものです。