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詩からみるMyGO!!!!!の物語~後編~


1.はじめに

本感想文は「詩からみるMyGO!!!!!」の物語の後編になります。まだ前・中編を読まれていない方は、そちらを読んでから読んでいただけると幸いです。

2.迷星叫まよいうた

リアルバンド「MyGO!!!!!」の始まりの曲である『迷星叫』ですが、「It's MyGO!!!!!」でも「迷子のバンド」の始まりの曲として#12のライブシーンにて演奏されました。

僕のため それだけ それだけだったんだよ
出口探し 零れただけの言葉
君の心へ届いて 隙間をちょっと埋めるなら

MyGO!!!!! 『迷星叫』

燈は#10にて、「つないだ手を、もう放したくない」という、ある意味では自分勝手な理由で、たった一人でステージの上から詩をうたって――言葉を零していました。
そんな燈の叫びは楽奈へ届き、立希に、愛音に届き、最後には心を閉ざしていたそよにまで届きました。

BanG_Dream!公式より、『迷星叫』というナンバーは「等身大の想いを言葉に託した叫びが、MyGO!!!!!というバンドの始まりを確かに感じさせる」と説明されています。
下書きを埋め尽くして、涙を流しながら、それでも進み続けて生まれた言葉を迷子のままでも叫ぶ。迷っていた過去と、迷いながらでも進む決意を歌ったこの曲だからこそ、彼女たちも「迷子のバンド」の最初の一曲として選んだのではないかと思います。

3.迷路日々メロディ

出口を探しながら、迷路の日々を進んでいく。そんな、未来へ進む意志をうたった一曲、それがこの『迷路日々』です。

この曲は、公式より「作中におけるMyGO!!!!!の歩みの集大成」と説明されています。それを示すかのように、MVは「It's MyGO!!!!!」の物語を振り返るようなものになっています。

こぼれおちた 街のすみで
震えていた 昨日も

MyGO!!!!!『迷路日々』

まず最初にうたわれているのは、彼女たちの迷子だった過去。永遠化に思われた居場所を失い、前に進むことを諦めつつあった彼女たちは、一度は出会ったものの、ズレて、すれ違って、傷つけあう日々を過ごしました。しかし、そんな日々の中でも、つないだ手を解きたくないと思うようになっていきます。

僕の中で うごめいていた熱が
音に放たれ 覚束ない声色で 叫びだした

MyGO!!!!!『迷路日々』

当たり前に過ぎる 一秒なんかないよ
頑張ってる いつでも ここに立ってるだけで たたかってるよ
逃げてもいい 道が見えなくても
迷っても 君と走っていたいんだよ 一緒に

MyGO!!!!!『碧天伴走』

このパンクロックの中で同じ熱になれるいまがすべて

We all sing out with the same heat.同じ熱の中で、僕たちは歌おう。

MyGO!!!!!『焚音打』

碧い天へ向かい、共に走っていきたいと願った彼女たちは、たとえ迷うことになっても、先の見えない道に立ち、たたかうことを決めました。同じ熱の中で、共に歌えるその一瞬一瞬は、決して当たり前のものではないんだと、彼女たちは叫びます。

まだ言葉にならない無数の声が
胸の中 ああ 羽ばたく時を待ってる

MyGO!!!!!『迷路日々』

迷いながらでも進んでいく彼女たちの未来には、きっと辛いことや苦しいこともあるのでしょう。そんな曲がりくねった道でも、諦めず進む日々のちいさな一瞬一瞬が一生になる。そのままを抱きしめながら抱えた声を、前へ進む音へと変えて、迷子の日々でも迷うことを迷わずに、僕らはここにいると叫ぶ。
迷子になってしまいそうな暗闇の中でも、手を繋いで一緒に迷ってくれる人がいる。そうでなくても、五人の絆はうたになり、暗闇を照らすともりびになるのでしょう。

暗闇の中でも今は 一緒に迷ってくれる人がいる
それでも一人になる日には このうたを灯して歩く

MyGO!!!!!『焚音打』

うたう 手と手をつなぐうた
ほどきたくないんだ ずっと一緒にいよう

MyGO!!!!!『詩超絆』

一瞬一瞬を積み重ね、迷いながら、諦めず進んできた彼女たちのしるしとして、『迷路日々』は相応しい一曲になっていたと、私は思います。

4.終わりに

期日ぎりぎりになってしまいましたが、ようやくアニメ全編に対しての感想を書き終えることができました。
まだまだ書きたいことはあるので、ガルパのイベント終了後にでも、コンテスト関係なしに書いていきたいと思っているので、その際にはよければまた読んでいただけると嬉しいです。

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