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「 君のいない世界なんて 一つも面白くないからさ 」


今月も連続更新の催促に急かされるようにnoteを書く、月1くらいがちょうどいいからありがたいのかもしれない。

・6月の終わり、何もない日曜日、1ヶ月後に迫った試験に向けて勉強する気にもなれなくて、ふとずっと気になってたけど観れていなかったアンメットを最終回の前日にみることにした。
愛がなんだでは「幸せになりたいっすね」と泣き、大好きな明け方の若者たちのスピンオフでは不倫され、市子で杉咲花演じる市子にめちゃくちゃにされていたので、どうしても今回の若葉竜也には杉咲花と一緒に今度こそ幸せになってほしい一心で観た。
まぁ何日か分けてみればいいか〜と思ってたのにすっかりどっぷりハマってしまって、9話分全部その日のうちに観て、次の日の最終回はリアタイしてめちゃくちゃ泣きながら観た。

その中で、「大切な人や、恋人に関して、境界がわからなくなり、自分のことのように感じてしまう」というセリフがあって、わたしがずっと思っていた「好きな人になりたい」という気持ちを三瓶先生に肯定された気持ちになった。
まだ観てない人ネトフリでぜんぶみれるので、ぜひみてください。


・そんなアンメットの余韻に浸りながら、水曜日には[Alexandros]のライブに行った。
ダメ元で一枚だけ申し込んだ小さい箱のチケットを手に入れることができて、恐る恐る時間休をとってなんとかグッズを買って腹ごしらえをすることができるくらい、余裕を持ってライブに行くことができた。
小さい箱で4人だけのツアーということもあって、ライブ定番曲からレアな曲までやってくれて、1人なのも気にせず大暴れした。何よりも私が学生時代にずっと聴いていた曲をたくさんやってくれたのがたまらなく嬉しかった。
1人でも気にならないくらい楽しかったけど、帰り道にこの楽しい気持ちをどうしてもだれかと共有したくて、[Alexandros]をほぼ知らない同期にたくさんLINEをしていた。
気に入って買ったTシャツの英文が気になって、自分で調べればいいのに同期に聞いたりした。自分の知らないバンドの曲の英訳を急に頼まれてもやってくれるし、ブリトーってなに?って話をしてくれたり、同期のいない世界なんて本当に面白くないだろうなと、アフタースクールを聞きながら思ったりした。


・のも束の間で、その次の週同期とめちゃくちゃ喧嘩した。喧嘩…と呼んでいるのはわたしだけで、たぶん同期はなんとも思っていないのかもしれないけど、それもまたもやもやして、悔しくて、悲しかった。
楽しいことだけ残したいし思い出すとまた落ち込んでしまうので書かないけど、わたしが大事にしていたこと・気をつけていたことが同期にとっては些細なことで、それを伝えたくてもうまく言葉にできなくて言い合いになって、のちのち同期がただ修論の提出で本当に忙しくて返事ができなかったとわかったけど、丸一日返事がなくて、大事な話を1日中ほったらかしにされて、悲しくて、ご飯も食べられなかった。買い物中に涙が出そうになって、食べれるようになった人のせいで食べられなくなったのがかなしくて仕方なかった。なんとか仕事には行けても帰ったら涙が止まらなくて、たくさんの言葉が頭を駆け巡って、もはや何を言ってどの言葉を使って話をしたかもわからなくなって、たぶんちゃんと話せてないのにどうして伝わらないんだとまた考えてを繰り返していた。ずっと盲目なふりをしていたことを思い出して、ずっとバカなままで居ればよかったと後悔した。
やっと返事が来たと思ったら、「ここ最近思っていたことをまとめました」とPDFが送られてきていた。
この前日にすでに同期と共通の友達の🐻くんに、もう一緒にいるのがしんどいから、まだとってないヨーロッパ旅行の帰りの飛行機取らないでほしい、行きの飛行機のキャンセルもしてもいいと泣いて電話していたので、(付き合ってもないけど)別れる覚悟をしたつもりだった。それでも涙が止まらなくなって、恐る恐るPDFを開いたら修論で、その謝辞には「大学時代からの友人」としてわたしのことであろう人への感謝が綴られていた。
そこで、同期は怒っておらず、このPDFの前の文章はドッキリで、「謝辞に書いてほしい」という約束を果たしてくれたという報告だということを確信した。と、同時に改めて、わたしのことを恋人のように、大切な人のように、"大事にする"ということはなくて、あくまで"友人"でしかないということを思い知らされ、何かがプツンと切れたような気がした。

それから3週間ほど経った今、やっぱり同期はそんなに怒ってなかったし、今までと同じように普通に話をしているし、お盆休みにも会って遊ぶ約束をしている。年末に行く予定のヨーロッパ旅行も🐻くんに止められてなんとかキャンセルせずに行く予定になってる。
違うのは、わたしがただ同期と惚気るために作ったTwitterの縮小アカを消して、そのままになっていることだった。
同期と会うのは楽しみじゃないわけじゃないけど、なにか、こう、「他に好きな人できた」以外の理由で、切ろうとしていたことが初めてで、驚いた。「何年一緒にいるんだ」という言葉を思ってもみない形で言われて、それまで嬉しかった言葉が、初めて刃物になった。
でも同期がいなくなった後の自分が想像できないのも確かで、そこが弱いんだなと思う。
Twitterでふと見かけた投稿に「凹の人は何かで埋めようとして、凸の人は凹の人に向かっていく、そこで共依存が生まれる」という話があった。きっと同期は凹で、別に私がいなくても何かで埋められて、でもわたしは凸だから当てはまる凹を探して、偶然形が似ていて、当てはまりやすいから一緒にいるんだろうなと思った。

一度、「あんたはわたしじゃないとだめだよ」と言ったことがあって、笑って流されたけど告白した日よりも勇気出した気がするし、今でも思う時がある。傲慢だけど。

君がいない世界が一つも面白くないのは確かだけど、悲しいことが多いのも確かだから、どうしたらいいかわからないよ、ずっとバカなまま好きでいたかったけど、そうはなれないところまできてるよ。好きだけど、好きじゃないとこもたくさんあるよ。
夏が来る、喧嘩したのが夏でよかった。
どうか、もう、まちがえたくない。


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