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13|夢のおはなし。
もうすぐ高3生。
自分の進む道を決めなければならない。
私は何がしたいのか。
誰とどんなことをして、
どんな風になりたいのか。
今日は、ただの高校生の独り言です。
「おおきくなったら なにに なりたいー??」
と聞かれて。
初めて答えた夢は「アンパンマン」だったそう。
その後、パン屋さんとかケーキ屋さんとかアイドル(恥)とか、よくある答えを繰り返しながらも、小学生になる頃には「保育園の先生」と答えるようになっていました。
小学校の卒業文集にもこう書いています。
「私の夢は、保育士になることです。」と。
私の母は、保育士をしています。
担任はしていませんが、今も現役で、毎日子どもたちと日々を過ごしています。
母がいつも話してくれるのです。
「今日は〇〇ちゃんがずっと怒っててねー」
「〇〇くんが初めてトマト食べたのよ!」
「卒業生の〇〇くん、大きくなったなぁ」…。
「先生」の母は、それをすっごく暖かく優しい笑顔を浮かべながら、楽しそうに話すんですよね。
いいなぁって。素敵だなぁって聞いていて。そして私もなりたい。と思うようになったわけです。
中学生になって。
将来の夢は、保育士ではなく「先生」と答えるようになりました。
どうしてか。
私にとって、保育士は憧れだし、小さい子と関わるのもすごく楽しそうだなと思っていましたが、自分自身の小学校生活を通して、先生とは保育士だけではないことを学びました。
今思うと当たり前ですが、一口に「先生」と言っても、クラスをもつ小学校の先生から、音楽や図工を専門に教える先生、個別級の先生、それから図書室の司書の先生や、保健室の先生、事務の先生、放課後クラブの先生などなど…。
中学生になって、初めて私は気づいたのです。
先生とは保育士だけじゃなかったんだ、と。
そして、私がしたいことは、「保育」に限らず、〝子どもたちと関わる〟ということだったのだな、と。
それから私は将来の夢を「先生」と答えるようになりました。
そして、高校生になって。
相変わらず今も答えるのは「先生」という漠然とした言い方。ただ、高校に入って、ひとつ実感したことがありました。それは、
中学校が大好きだったこと。
中学校の先生にたくさん助けてもらったこと。
そして、今、その大好きで感謝していて尊敬している先生方に『憧れ』を持っていること。
中学時代は、友だちとぶつかったり、部活でいろんなことがあったり、自分自身が嫌いになったり、家を出たかったり、本当に毎日が辛くて、毎日毎日たくさん泣いていて。
でも、学校は大好きで、家で何かあったときは、逃げるように学校に行ったりして。
その度に、怖かったけど大切なことをたくさん教えてくれた顧問の先生や、三年間見守ってくれた学年主任の先生、今も見守り続けてくださっている大好きな先生や、担任をしてくれた先生たち、学年の先生たち、授業を持ってくれた先生たち……とにかくたっっくさんの先生に話を聞いてもらって、そして大切な言葉をたくさんもらって。
そんな風に、何とか三年間を過ごしたんですね。
一方で、表では、学級委員だったり部活の幹部だったりで前に立つことや自分たちで考えたことを実行することも多く、その度に一緒にがんばってくれる先生や仲間にも恵まれ、本当に素敵な学年を築くことができて。
とにかくなんというか、中学校で学んだことが本当に本当に多く、そして全てが大切な思い出として自分の中に残っています。
そして、そんな子どもたちの貴重な三年間を共にできる「中学校の先生」って、すごく素敵だなと思うようになりました。
私が苦しんだように、きっと、複雑な時期だからこそ持つ悩みやどうしようもできない葛藤や苦しみ、そんなものを少しでも解いてあげられたり、私も一緒になって何かをがんばれたら、子どもたちと卒業という目標まで走って行けたら、素敵だなぁって。
ただ、中学校の先生になりたい!!と言い切ることもまだできなくて。いまだに「先生」という曖昧な答え方をしています。
そして今、、、
悩んでることの話は、また今度しましょうか。
(思ったより長くなってしまった。)
ありがとうございました