これからの時代における地域活性化

2回目の投稿になります。
今回は教育を通じたこれからの時代における「街づくり」及び「人づくり」について、海士町での取り組みを先駆事例として伺った話を元に組み立てたいと思います。

今回お話を伺ったのは、隠岐國学習センターに勤務していらっしゃる塚越優さん。いま所属している学生団体の先輩のつながりで紹介してもらいました。大学卒業後から海士町にうつり活動している方で地域教育について熱く語ってくださりました。
http://www.oki-learningcenter.jp/
▲こちら隠岐國学習センターのHPになります。教科学習と夢ゼミの2軸から活動されています。


◎これからの時代における地域活性化

今回聞いたのは主に以下の質問。
・海士町が教育において独自の取り組みをはじめたきっかけ
・上記取り組みの効果
・学校での地域教育及び隠岐國学習センターでの取り組みについて
・他の地域で同様の取り組みがなされているのか

■持続可能な街づくりには欠かせないのが”人づくり”

聞くところによれば「平成の大合併」に多くの自治体が中長期的プランなしに補助金というメリットの下に合併していった中、お金に頼らず自立した自治体を作るべく当時海士町は「合併しない」選択肢をとった。

それで取り組んだのが①産業づくり②人づくりの2つ。
ただいくら街を支える産業を作れど、次世代につなげるには欠かせないのが”人づくり”。

「ひとつの街がなくなると一つの文化が消える」

こう塚越さんがおっしゃっていたことが非常に印象的でした。
そんな人づくりに取り組んでいたのが島に唯一の高校である島前高校、
加えて隠岐國学習センター。


■従来の学習塾としての役割に加えて、”夢・志”を見つける場
次世代にも残る街づくりのために、
高校では街づくりの授業に取り組む他、学習センターでは従来の学習塾としての役割に加えて、夢・志を育む機会を学生に提供している。
(偏差値が30-70まで大きく層が異なる島前高校においては学習塾の役割も大切)

ここでは、島にはリソースが限られていることを”逆転の発想”で、
「一人ひとりの価値が大きい」ととらえることで差別化を図る。

そうして学習センターに通う学生は、自らの志を「自分×社会」のあわさったところに見出す。ここではそのためのサポートにとどまることなく、
この志をより確かなものとするために外部(地域)へ足を運ぶことを促す。

そうして社会に即した、そのなかでも自分軸による志が磨かれていく。
(そのため余談だが、結果としてAO入試で合格する学生も多いのだとか)

▲この円同士がまじわる部分こそが求められている志。

<学び>
お話のなかにもあったが地方創生は難しいうえに時間がかかる。
次世代につなげるためには”継続性”が必要で、人材育成こそが鍵を握る。

教育するにも学校の場にとどまるのでなく、地域教育の側面から若者を育成することを地域住民が彼らを財産とすることで取り組んで行くことが対絶であると感じた。
大事なのはあくまで若者の志を育むことは第一にして地域への還元を押し付けることはせず、結果として郷土愛から地域に還元することを長期的な視点に立つことで活動に取り組む。

今後、プロジェクトを作る上でも街における教育の大切さ/役割をとらえたうえで人々の交流を住民が望む形で作り出すことがソフト面から地域を活性化することになると思った。

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