ブラジル渡航記~バスからみる~
とにかく話すのが好きなんだな。この国のひとたちは。
「バスに乗ったらしずかにする」
「話すのは小声」
「電話なんてもってのほか」
なんてルールは当てはまらない。
『端から端まで聞こえるような大声で話しまくり』
『わらいまくり』
『電話もつかいまくり』
満員電車でも押し込んで乗り込もうとするひとのためにバス停で10分ほど停まったこともあった。バスももろいのか?よく煙をあげて止まり、道中で後方からきたバスに乗り換えるなんてことも。
とにかく、
日本の常識・マナー的なものなんて
あてはまらない。
話したいから話す!
電話したいからする!
笑いたいからおもいきり笑う!
我慢というか
無駄な”気遣い”をすることで
じぶんの気持ちをおし殺すことはしない。
今を生きている。
「今しか考えていないからブラジル人はきらいなの。」
というブラジル人にあったことがある。
だからいいんだよ!という私と。
ひとは様ざまなり。
けれど、
今を生きている彼らはいつも楽しそうだ。
かと言って、
かれらがまったく自分勝手かというと
そうではない。
優先席は必ず、
子どもやお年寄りなどにゆずる。
優先席でなくても
子どもが乗ってくるとどんな席でも100%席をゆずる。
これは電車でもおなじ。
100%ゆずるのだ。
自分をおし殺さずに今を生きる
というのは、自分勝手とはまったく異なるもの。
思いやりと気遣いもまた異なるもの。
案外、
周りを気にせず
ありのままでいるときのほうが
まわりも自然でいられているきがする。
周りを気にしているときのほうが
周りのひともその空気を感じとって
居心地が悪いのではないだろうか。
ブラジル人の生きかたから学ぶことは多い。
周りを気にしすぎて、
ほんとうに必要なものを
みおとしてしまっているのは
日本人のほうかもしれない。
真実を
見て見ぬふりしてしまっているのは
日本人のほうかもしれない。
今
もういちど
私たち日本人が
目の前でおきていること
自分のなかにおきていることに
本気でむきあうときがきています。よ。
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