クインケ浮腫日記 ー何が原因?ー

始まりは日曜日、遠出をして帰りの新幹線の中で初めての惣菜を食べた後。
口をティッシュで拭い時に、「なんかかゆい、ヤバい気がする」。
今思えば、普段は食後に口を拭くこともないので、口を拭きたいと思った時点でおかしかったんだと思う。

以前にカツ丼後運動してアナフィラキシーを起こし入院したことがあり、運動が悪化させることは分かってた。でもそれは20年以上前のこと。
駅からは自転車で約20分、とばせば15分かからない。
でも、早く帰るよりもゆっくり動くことの方が安全な気がする、ということでゆっくりゆっくり帰る。
明日仕事だから通勤に使う自転車置いて帰れないし。

そして帰宅前に駅で何故か和菓子を買う。これは何度も食べている安全なやつ。
帰宅したらなんかお腹がおかしくて、何か食べないといけないと訴えられてお茶と和菓子を食べる、21時なのに。
それでもなんかぐるぐるするけど、明日は仕事だし、朝早く起きないとpracticeできないし、となんとかベッドへ。

翌朝目覚ましで起きたら、目が開けづらい。そしてちょっと気持ち悪い。顔が熱っぽい。耳の後ろが痒い。唇がおかしくて口が開きにくい。
鏡で見ると、瞼が腫れてて、皮膚が凸凹していて、たらこ唇になっている!
これはアトピーが悪くなった時と一緒!
前回は10年ぐらい前に仕事の過労とストレスで徐々になっていって、全身が腫れて凸凹して浸出液がでてひと月ぐらい治らんで大変だったなー、とか思い出してみる。
今回は首から上だけ見たい、しかも一日でなったからすぐ治るんじゃない?
でも動いたら悪くなりそうだしちょっと気分悪いし、大事をとって仕事を休むことに。
休む連絡をいれたら異常に眠たくて、気分不良も手伝って半日ベッドの中でごろごろ。
本やマンガを読む体力もなく、食欲だけは異常にある状態。
水分はたくさん取ってくれと体が訴えてくるので、お茶や水を2リットル以上のむ。
食べ物が原因だと思うと、何を食べていいのかわからなくなる。
とりあえず家にある何度も食べている安全そうなものを腹に詰め込む。
昼頃にやっぱり薬が欲しいなと思い、漢方を出してもらっているクリニックで抗アレルギー剤とむくみを取る漢方を出してもらう。
自覚症状はあまり変わりなく、明日はよくなってるといいなと思いながらベッドへ。

翌朝、目覚ましの音はするけど目が開かない!
おでこに皺がよるぐらい頑張るけど、うっすらぐらい。
真夜中でもこんな暗くないだろうぐらい。
しかもなんかにちゃっとする、目やにでてるよ。
唇も歯に当たってるし、間違いなく腫れてるよこれ。
なんとか無理やり目をこじ開けて、鏡を見て愕然。
目が糸になっていて、唇は当社比3倍、しかも上唇のが大きい。
皮膚は全体にテカテカぼこぼこで、うっすら濡れてる。
悪化している…
でも昨日休んでしまったし、とpracticeできんなーとか、今思えばそんな場合じゃないこと考えてたり。
腫れて周りが全く見えない、仮面から覗いているぐらいの視野しかないので、さすがに自転車や車の運転は無理と判断。
バス停に行くにも、徒歩では周りが見えず危険すぎる。
タクシーで病院へ。

院長先生に診てもらう。
顔が腫れているとは言ったけど、ここまでとは思っていなかったようで、「これは休んだ方が良い」「何科ですかねー?」「皮膚科でしょう」
近くのクリニックに行くつもりだったけど、大きい病院の方がいいとのことで、連絡してもらって紹介状を書いてもらってGo!
「お金かかるしバスにしようかな」と呟くと、「何言ってるんですか、タクシーの方が良いでしょう!」と言われてタクシー。

初めていく総合病院で、周りが見えない中ちょっとおぼつかないけど手続きはスムーズ。
今思えば、こんな顔の患者来たらさすがに優しくもなるわな、ぐらい腫れてる。
でもここまでで自分ではそこまでひどいと思ってなかった。
これぐらいで休ませてくれるって優しい~、ぐらい。
(因みに前回発症した時の職場は、「腫れてても仕事できるよね?当直もできるよね?」と言われてしばらく休ませてもらえなかった)

皮膚科の先生には話が通っていて、入ってすぐに「すごい腫れてますねー」
「クインケ浮腫ですね」
ナニソレ?
今までのことと、今回のエピソードを一通り話し、血液検査と注射をして、お薬もらって。(抗アレルギー剤とトラネキサム酸)
すぐに腫れはひかないとのこと。
そうだろうとは思っていたけど、ちょっと残念。

総合病院からは、何を思ったかバスで帰宅。
バス停から歩いて帰るのも、慣れていたからゆっくり帰ったけど、今思えばおとなしくタクシーで帰ればいいのに。
病院に行ったから、治り始めた気でいたのね。
そして帰宅が昼1時過ぎていたけど、ここまで朝から何も食べず。
本当はちょっと食べるのが怖い。
家で、何回も食べたものだけなら不安も少ないのでと思って家でご飯。

ご飯食べた直後から、ちょっと横になりたい気持ちが強くて、横になって気が付いたら夕方5時!
しんどい。
そのままゴロゴロして一日が終わる。

翌朝(水曜、3日目)。
昨日より数ミリ目が開いたものの、顔全体の皮膚が硬化して、触ると浸出液。
口の周りと耳の下が切れて、浸出液が固まっている…
これはあれですよ、アトピーが悪いときとそっくりですよ、でもアトピーの時はここまで腫れませんでしたよ。
しんどさはちょっと軽くなっていて、座って本が読めるぐらい。
でも、内容はマンガぐらいがいい。

そして、顔が四角くなっている。
腫れて下膨れがすごい、そして赤くぼこぼこしている。
何か見たことあるなー、と思ったら、
昔話題になった扇風機おばさんに似ていた。
彼女は美容形成のトラブルで形が変わってしまったのだったか。
元々膨らみ系の顔である自分でも、こんなに腫れたらショックなのに、彼女はどんな気持ちだったのか。
などと勝手に辛さを共有。

ご飯は家にあるもので。
こんな時、食べられる冷食置いてあって本当に良かった。
ご飯炊くだけで、何とか生き延びられる。

因みに、顔は冷やすと気持ちいいけど、洗うと後がピリピリ痛くて、化粧水も塗った後少し乾くとピリピリして、乳液だけでは不十分な様子。
でも、ワセリンは合わないの分かってるから、そーっと冷やして我慢。
ケーキについてくる小さい冷却材をハンカチ越しに当てるけど、すぐに溶ける。
根気強くそーっと押さえる。
以前風呂で悪化したことがあり、入浴シャワーともに怖い。
明日治ってたら入ろうと、今日は誰にも会わないしと入らず、というか入れず。

明日は腫れが引いて仕事に行けるかなー、でも何となく絶対に腫れが引かない確信がある。

その翌日(木曜、4日目)。
少しは目が開いて良くなったものの、やっぱり腫れはとれず。
今度は皮膚が硬くて、口が開かない。
口の端が切れて、浸出液が固まる。
小鼻の脇にも浸出液の塊が…
これが鼻をかむのに障害となって、結構いたい。
鏡を見てじっくり考えるが、どうみても人様の前に出る顔じゃない。
元気にはなってきたけどまだ視野が狭いので、車も自転車も無理そう。
仕事は引き続きお休みさせてもらう。

「こんなに仕事休んで、辞めろって言われないだろうか」「こんなことで休んで何を考えているのかと責められないだろうか」という不安が襲ってくる。
以前の職場で言われたこと。
今ならわかる。
あそこは一部に仕事が偏ってて、自分がいないと他に負担が行くから、出勤を強制されていた。
それが当たり前と思って、自分を大事にできなくなっていた。
今の職場で同じように言われる・思われるかどうかは分からない。
火曜日の話からは、同じことを言われるとは考えにくい。
頭ではわかっていても、どこかでフラッシュバックする。


以下は写真。

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