日記85 ななまつり(僧侶)感想
芸人界の魔王ことななまがりの単独ライブ、ななまつり〜僧侶〜を見ました。
場所は下北沢の北沢タウンホール。初めて行く場所だったのでちょっと早めに到着。駅に着くと森下さんっぽいファッションの人(赤靴下に黒ベレー帽にローファー)がいたのでこれは、と思いついていく事に。
無事北沢タウンホールに到着。途中で、ギンモのぬいぐるみを抱えている人や、ななまんざいのTシャツを着ている人など完全にななまがりファンの人たちが道に増えてきたので、安心して会場まで来ることができた。
こういうイベントの時ってそれっぽい人についていくの、あるあるなんじゃないだろうか。
開場前の北沢タウンホールにはたくさんのペセが集い、テンションが上がる。彼らは普段どこに潜んでいるんだろうか。仲良くなりたい。
ロビーにはギンモとギンモの赤ちゃん、有志のペセによるお花が飾られていた。(この記事のヘッダーです。)花によるギンモの再現がどう見てもギンモで感動した。色も形も完璧。
そのほか、記念スタンプが押せる場所や、物販があった。先行チケットを購入した人への特典で記念手ぬぐいも配布されていた。欲しかったなあ。チケットを取るのが一足遅かった。この手ぬぐいを携えて銭湯に行けたらどんなに良いだろう。来年はちゃんと先行で買って手に入れるぞ!
物販ではキャップ、Tシャツ、くじなどが販売されていた。全部デザインがかっこいい。グッズだけでなく、ポスターや映像など、ななまがりに関するもののデザインはどれもキマッている。かっこいいなあ。
くじを引きアクスタをゲット。DVDも購入し、特典のサイン入りチェキもゲットした。最高の気分。
開演前から楽しすぎてテンションMAX。始まっちゃったら一体どうなっちゃうんだ。
席に着く。三列目の中央右寄りだった。最前列の人たちはみんな手ぬぐいを持っていた。全通でもらえるステッカーを持っている人もいる。羨ましすぎる。
以下ネタバレ。
開演前のBGMはファミコン風。今回のコンセプトがRPGだからだ。BGMも期待を高めてくれる。
開演時刻になると、客席が暗くなり、BGMが少しずつ大きくなっていく。ドキドキ。
暗闇にOP映像が光る。ゲームモチーフのOPだ。PS2って感じ。ななまがりの二人がポリゴンなロボになって戦う映像と、撮影時の様子とが交互に映る(なんかおしゃれな編集だった)。なんかおしゃれな編集で演出だった。伝われー(佐久間一行)。最後は昔懐かしテレビデオの画面に、ゲームのスタート画面っぽいタイトルが表示される。客席のペセたちはこのかっこいいOPに一気に引き込まれたはず。
その後舞台上に2つの影。パッと照明がつく。ななまがりだ! アドレナリンがドバーッと出るのを感じる。ただシンプルにななまがりの二人が出てきたとしてもペセは大沸きなのに、音楽やら映像やらでくるぞくるぞってボルテージをあげた状態からの登場って興奮MAX。演出って素晴らしい。料理の盛り付けとかもあんまり意味わからなかったんだけど(結局食べるなら一緒じゃんと思ってた)、意味、ありますね。
以下、ネタに便宜的に題名をつけていますが非公式です。あと敬愛するななまがりのお二人にも敬称つけておりません。
コント:僧侶の回復魔法
剣士初瀬と僧侶森下がドラゴンと戦っており、剣士が傷つくたびに僧侶が回復魔法(ななまがりのつかみとして有名な「ぼくが、ななまがりの〇〇で〜」を型として展開したもの)を使う。剣士初瀬が喜ぶことを言ったりしてあげたりする=回復(ハーッ😳)というシステム。序盤はシンプルな褒めにすぎないが、だんだんと濃いものになっていく。回復魔法のなかだとエゴサ(初瀬みたいな人を夫にしたいという旨のツイート)の読み上げに一番笑った。妻にゃんにゃんとの微笑ましい通話も良かった。初瀬さんの通話の声、ものすごくでかくて笑った。
無事ドラゴンを倒した後に出てきたラスボスらしき魔王のセリフ(私が魔王で、そちらがお笑い界の魔王、ななまがりです)が秀逸だった。お笑い界の!!魔王!!ななまがり!!!ハーッ😳
幕間V:キャラ研究生
ななまがりにはたくさんの持ちキャラがあり、「キモお兄さん」「生田潤」などがその筆頭だ。そのなかでもまだまだ知名度が低いネクストジェネレーション的な存在である研究生たちを紹介するVTR。
特に好きだったのは、架空料理研究家のドリンクヤクルト1405(ヤクルト1000+ヤクルト400+ヤクルトV(これを5としている))、言い切り男(男女の友情はあるかないかなどの答えのない問いを根拠なしに言い切る)、マジシャン(今からこのカードに〇〇します……って言えたら良いと思います、と言ってやらない)。言い切り男が円周率の最後の数字を8と言い切っているのが良かった。The YouTubeって感じの効果音とか編集にもなんかツボった。(他のペセたちも同じところで笑っていたように感じる!)
コント:見た目で判断するな!
奇人森下(赤ベレー帽、ぴちぴちのタンクトップ、黒タイツの上からブリーフ、赤靴下)が人を見た目で判断するな!と初瀬に怒るも、奇人森下の自己評価が完全に間違っているので会話が噛み合わない(焼きそばが好きそうだって思っただろ、どうせ私がオススメでって注文したら焼きそばを出してくるだろ!!!などと謎の理由でキレ散らかす)。序盤はシンプルに笑えたが、途中で奇人森下が前科2犯なことがわかり不穏に。前科も、ひょうきんな見た目とは裏腹に窃盗と当て逃げという生々しさ。森下が去ったあと、財布が盗まれているというオチが綺麗。
漫才:ハニートラップ
新婚ほやほやの初瀬がハニートラップに引っかからないか試す森下。森下扮するハニートラップをかけてくる女が明らかにヤバいやつ。ななまがりの客はヤバいやつを生き生きとやっている森下をみるのが大好きなので全員拍手笑いしていた。ロールプレイの導入の二人の声量と表情がツボ。縦巨乳(縦に長い巨乳)のような新概念もたくさん出てきて大爆笑。
コント:サイズ感が売りの喫茶店
喫茶店で初瀬が彼女と深刻な話をしているが、アイスコーヒーが巨大だったり、ケーキが極小だったりして初瀬の気が散ってしまう。森下の淡々とウエイターに徹する姿と、初瀬の大声のリアクションのコントラストが良い。特に「まかない長っ!休憩短っ!」にめちゃめちゃ笑った。大小だけじゃないんだ。森下が謎の恵方巻きみたいなまかないを食べて即休憩終了するのに体感10秒くらいでそのスピード感も良い。
コント:闇堕ち騎士
復讐のため闇に堕ちた騎士森下と、それを改心させようとする幼馴染の騎士初瀬。(既存のコントのアレンジ版かも?)台詞はサラッとしているけど起きていることは凄惨。騎士初瀬は何度も斬られているのにピンピンしている。最後、森下は改心したが、抱き合った際の剣の当たりどころが悪く、多分初瀬の首は切れたと想定される。森下、台本が入っていない印象だった。闇に堕ちた騎士の雰囲気や台詞回しはハマっていた。こういうの見ると俳優業からもオファーが来そうな気がする。
コント:かっこいい先輩俳優
遅刻してきた若手俳優初瀬を先輩俳優森下が強く非難する。撮影がスタートし、立場が逆転。借金取り初瀬が債務者森下を殴る蹴る凄む。森下は情けないハゲ債務者役を全うするも、初瀬は現実の関係性に引っ張られてうまくできず森下はそれを怒る。撮影終了後、飲みいくぞと乱暴に誘われた初瀬がカッケーなあと呟き先輩についていく。後輩がきちんと先輩をリスペクトしているのが後味が良い。ななまがりの演技力、森下の狂気、見た目や動きの面白さ、テンポ感、台本自体の面白さ、ワードチョイス、ななまがりの魅力が詰まったコントでペセ歓喜。
コント:イクジュンとファンゆうこちゃん
心がイケメンなジャニーズ、イクジュンが心イケメンなことを言ったり、モノマネをするも心イケメンすぎてセリフが変な方向にいったりする。ななまがりの二人の、イクジュンにキャーキャーするタイプのお客さんへのリアクションが良かった。自分が決めた筋書き以外対応できない芸人さんもきっといると思うが(そのうえ、うまく対応できなかった時にお客さんのせいにしたりする人もたまにいる)、ななまがりの二人は想定外のワーキャーに対しても面白く対応していた。こんな臨機応変で面白い二人、テレビで重用されるべきでは。
クニジュン「みんなの夢は叶わないよ。今やっているプロジェクトは全部失敗するよ。親を大切にね、でも親はあなたのことを大切には思っていないよ」
逆イクジュン! 客の目をしっかり見て絶望的な台詞を吐くクニジュン。めちゃくちゃ笑った。その後、漫才をやるからと舞台上でメイク落としを始める国ちゃん。そんなフリーダムな彼らに、ペセの心はすっかり掴まれていた。
漫才:バンド
生の国崎さん、パワフルすぎる。その横で伊藤さんは静かに佇んでいる。伊藤さんの静かさってただおとなしいだけじゃなくて神聖な感じがするというか、深い森にある青白く光る小さなキノコって感じがしませんか。絶対に摘み取ってはならず、ただそこに存在していることが素晴らしく思えるような。伊藤さんがボソッと言った言葉が、声を張っているわけでもないのにきちんと立って聞こえてくるのもすごい。特に笑ったのは、蜂の巣を持っている子の表情と声、バンドメンバーがなぜかみんなクニチャーンと言う、客席にアンチがいる、客席に師匠がいる。
漫才:ななまがりの漫才「こんなの初めて」にランジャタイ乱入
何も決まっていないのか、全員顔真っ赤にして焦っていた。伊藤さんの一人ボケが収拾つかなくなって客席にスンッと座ったこと、笑点ごっこが始まったのに回答が全部パスだったこと、大喜利なのに回答者同士が話し合いを始めちゃったこと、そもそも初瀬の出すお題が弱すぎたこと(こんな下北はいやだ、アホアホ高校の校歌)、全体的に収拾つかかなくなり初瀬がなんとか終わらせようとしても国ちゃんが止まらないこと、それに森下が乗っちゃうことなど、全てが面白かった。30分くらいずっと何かおもしろそうなことが起きる予感だけが続いていた。今度国ちゃんと森下が延々とふざけているライブとかやらないかなあ。
今回の公演を見られて本当によかった。ななまがりという激面白コンビを好きで幸せ。配信も買うしこれからも応援し続けます。ランジャタイも今回ですごく好きになったので応援します!