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切り抜き動画をファンに作ってもらうには本家は月間再生数100万回は必要?切り抜き動画で再生数を増やす条件【再生回数を伸ばすための20の施策 Vol.19】
みなさんこんにちは。動画マーケティング総合研究所のいわもとかずやです。
再生回数を伸ばすための20の施策、第19回は 「切り抜き動画」です。
<この記事で学べること>
1.ライブ配信中心のチャンネルは切り抜き動画の需要が大きい
2.切り抜きチャンネルを公認でやっている人も増えてきた
3.オンラインサロンメンバー限定でOKをしている人もいる
4.切り抜きや見どころ動画の数は今後も増えてきそう
5.切り抜き編集を継続してもらうためにはどうすればいい?
6.本家チャンネルは月間100万再生くらいの影響力が必要
優先度:⭐
切り抜き動画が増えてきた理由
動画を切り抜いて無断転載するチャンネルは以前からありますが、最近は著作権者の公認、もしくは黙認の切り抜き動画が増えてきましたね。
長時間のライブ配信や動画が中心のチャンネルの場合、全ての動画をチェックするのはなかなか難しいです。ファンにとっては見どころを切り抜いた動画があったほうが本当はありがたいんですよね。
かといって編集するには膨大な労力がかかりますし、無断で転載されると収益が本人に入って来ないので通報せざる負えない。
そこで生まれたのがクリエイター公認の切り抜きチャンネルを作って、編集者と収益を分配する方法です。
著作権者公認の切り抜きチャンネル
公認の切り抜き動画は2019年にアメリカのゲーム配信者が、切り抜き動画の無断転載者を公式スタッフに雇用したところからはじまっていて、日本では昨年Vtuber事務所が公認の切り抜き職人を募集した流れがありました。
また、今年になってひろゆきさんやメンタリストDaigoさんがYouTubeで無料公開されている動画の切り抜きを許可しはじめたことでさらに広く認知されるようになりました。
▼Daigoさんの切り抜き公認チャンネル
▼ひろゆきさんの切り抜き黙認チャンネル
ひろゆきさんは収益の50%、Daigoさんは収益の20%を切り抜き職人に分配しているそうです。またひろゆきさんは切り抜きは黙認という立場ですが、Daigoさんは自身のオンラインサロンDラボの厳選されたメンバーだけに認めています。
またその後、岡田斗司夫さんや西野亮廣さんも黙認という形での切り抜き動画をOKしていますね。
▼岡田斗司夫さん黙認の切り抜きチャンネル
▼西野亮廣さん黙認の切り抜きチャンネル
サロン内の有料コンテンツの切り抜きを認める
またYouTube上の無料動画だけではなくて、オンラインサロン内の過去のコンテンツの切り抜きを公認されている方も増えてきました。
Happyさん主催のHTLサロンでは過去のサロン内のライブの一部をYouTubeに公開することをサロンメンバーに許可しています。広告収益はすべて編集者が受け取ることができるそうです。
この方式は視聴者にとっても、編集者にとっても利益があるし、あらたなサロンメンバー募集の広告にもなるので、クリエイターにとってもメリットがある、まさにWinWinWinな形ですね。
切り抜き動画の需要はこれからも増えていきそう
YouTube自体も昨年末に「プレミア公開の予告編機能」を実装しましたし、こちらの記事でも紹介した「クリップ機能」もテスト実装中。
YouTubeが今後、著作物の二次利用をどのように取り扱うかにもよりますが、コンテンツが溢れかえっているこの時代に、見どころをピックアップした切り抜き動画の需要はますます大きくなってきそうです。
トップレベルの切り抜きちゃんねるは月収数百万を超える
ひろゆきさんの切り抜き動画でトップレベルのチャンネルは月間で1,500万再生と本家の再生数を超えています。
情報系のチャンネルは高単価の広告がつきやすいので、1再生あたり0.8円、著作権者と折半で0.4円でシュミレーションすると、月収は600万円となりますので、切り抜き動画で突き抜ければトップユーチューバー並の収入を得ることができるので編集者にとっては夢がありますよね。
切り抜き動画の編集者が副業として月収8万円稼ぐには?
今は、切り抜き動画ブームで、やってくれる人が沢山いますが、継続的に切り抜いてもらうには、編集者にもある程度収益が見込めるが必要があります。
それでは、どのくらいの再生数があれば、編集者が継続して投稿できる程度の収益になるのかざっくりシュミレーションしてみましょう。
仮にサラリーマンで月に20日間、1日あたり3時間で編集に時間を当てる事ができるとして、月収8万円以上、時給換算で1300円以上であれば切り抜きを継続しても良い範囲だとしましょう。
先ほどと同じ様に1再生0.4円で計算すると、1動画あたり1万回再生されると広告収益は4,000円、1つの動画作成にかかる時間が3時間とすると時給1300円程度になります。
1動画1万再生回れば、20日投稿で20万再生、月収換算で8万円という計算になりますね。
収益の分配にもよりますし、動画編集者として腕を上げるなどの別のモチベーションがあれば変わってきますが、1動画あたり1万再生、月間で20万再生を超えるかどうか?あたりが継続して切り抜きチャンネルを継続できるかどうかのざっくりとした基準になりそうです。
本家チャンネルは月間100万再生くらいの影響力が必要
さて、当たり前ですが、切り抜き動画を作ったとしても本家のチャンネルの影響力が無ければ、そもそも再生されません。
今回の記事で紹介している方々の本家チャンネルの2021年6月の月間再生数を見ると、Daigoさんは2,100万再生、ひろゆきさんは930万再生、岡田斗司夫さんが604万再生、西野亮廣さんが129万再生です。※VidiQ参照
先程もご紹介したひろゆきさんのトップ切り抜きチャンネルの再生数は月間1500万回を超えていますが、本家の再生数の少ない月間129万再生の西野亮廣さんの一番再生数が多い切り抜きチャンネルは月間20万再生をなんとか超える程度になっています。
切り抜き動画を継続して投稿してもらうための、本家の再生数は月間100万が最低ライン、できれば月間200〜300万再生あたりが水準になりそうです。
再生回数を伸ばすための20の施策Vol. 19「切り抜き動画」まとめ
1.ライブ配信中心のチャンネルは切り抜き動画の需要が大きい
2.切り抜きチャンネルを公認でやっている人も増えてきた
3.オンラインサロンメンバー限定でOKをしている人もいる
4.切り抜きや見どころ動画の数は今後も増えてきそう
5.編集者に切り抜きを継続してもらうためには?
6.本家チャンネルは月間100万再生くらいの影響力が必要
優先度:⭐
第19回は以上となります。
切り抜き動画はある程度影響力が無いと使えない手法ではありますが、本家以上の再生数を稼げる上に、自分が編集しなくても収益ももらえる魅力的な手法です。編集者にも十分還元できそうなほど、チャンネルが成長してきたら、切り抜き動画にチャレンジする価値は大いにありそうです。
「YouTubeの再生数を伸ばす20の施策」次回は「広告」についてご案内しますのでお楽しみに。
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