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戦後80年

 元日のXで戦後80年がトレンド入りしていた。

➀昭和

戦後10年は1955年で、朝鮮戦争の記憶が生々しく、ワルシャワ条約機構が発足して、第3次世界大戦不可避説が流れたりした。翌年、スターリンの死で雰囲気が変わった。

戦後20年は1965年で、前年に米国がベトナムに軍事介入、日本も巻き込まれることが危惧された。実際、日本の首相は米国から自衛隊の派兵を要請されたが、断わっいる。ベ平連ができ、日本でも反戦運動が盛り上がった。


戦後30年は1975年。前年にベトナム戦争が終結。これで、平和が訪れると思われた。しかし、1970年代後半に社会主義国同士の戦争が勃発して、社会主義神話の崩壊が語られた。


戦後40年、1985年。中曽根首相が戦後の首相として初めて靖国神社に公式参拝した。中曽根氏は「戦後政治の総決算」を掲げており、憲法改正を成し遂げて、戦後を文字通り終焉させようとした。人々は「中曽根首相は本当に戦争をしようとしているのではないか」などと言ったりした。

➁平成


戦後50年、1995年。村山社会党内閣で村山談話が出された。また慰安婦だった人達のために基金がつくられた。50年で半世紀だったこともあり、40年の時より人々の間の過去を振り返る心情は強かったようだ。

戦後60年、2005年。小泉首相は2001年から連年、靖国神社に参拝。2003年からイラクに自衛隊を派遣した。もはや戦後を振り返るという空気ではなかった。


戦後70年、2015年。安倍内閣で安保法制が成立。中国はすでに経済規模が2位となっており、軍事的にも脅威と感じる人達が増加しつつあった。この内閣も改憲を掲げたが、実現せず。


③令和


戦後80年、2025年。8月15日に誰が首相なのかもわからない。石破首相だと中国に少しは配慮する80年目となるのだろうか。だが、80年も経てば、直接、戦争を知る人も僅かしかいない状態となる。日本がウクライナのようにならないことを祈る。



お読みいただき、ありがとうございました。



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