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アラフォー海外初心者の南インド渡航記録⑨~眠らない空港・ザイード国際空港〜
機内食を食べ、歯磨きを工夫して行い、『マイ・インターン』を吹き替えで観る(聴く)
食後のコーヒーを断ったのも、すべてはこの機内で眠って体力温存するためだ。
エディハド航空はブランケットの貸出も普通にしてくれるため、着てきたダウンと併せてブランケットにくるまる。
うっすらと眠りにつけそうな頃、機内の雰囲気がなにやらおかしいことに気づく。
といっても、犯罪の類ではない。
わたしの席はギャレーの近く。
どうやらそこで、CA達がはしゃいでいるのだ。
※後に知るのだが、日本のCAさんは接客をするのが通常だが、海外の航空会社では彼らは完全に〈保安要員〉なので接客要素は日本より薄いし、なんなら機内が空いてると客席に座ってくるらしい。
なので、CAが勤務中にじゃれ合ってるのはおかしいことではないようだ。
そうか、はしゃいでいるのは君たちか。
しかも日本時間を生きてきた我々にとって、今は夜中なんだがなぁ。。
こんな想定外も、旅の醍醐味である。
こうして、寝たいけれど眠れない12時間が終わった。
ここからは1人だ。
途中、USB刺さるし充電できてるでしょ♪とタカをくくっていたら、USB差込口に電気きてない問題はあったが。
客同士は日本語が通じるので、窓側のおにいさんに海外の3口コンセントを借りて充電し、事なきを得る。(この旅ではスマホの充電がわたしの命を繋ぐと言っても過言ではない。だったら海外用のコンセント買っておけよというツッコミもある)
ザイード国際空港(アラブ首長国連邦)に着くと、あっという間に日本人の集団はバラバラに…
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皆、それぞれの目的地へと散っていく。
わたしの乗継は6時間半後。
通常のひと晩睡眠より長いくらいである。
時間はたっぷりある。
そう、迷う時間も。
到着10分ほどで早速、次にどこへ行けば良いか迷った。
ザイードは国際空港の中でも分かりやすさNo.1くらいらしく、ここで乗り継げなかったらどこの空港乗継も難しいといわれていると、事前情報を得ていた。
それでも迷った。
広くて華やかな空港のはずなのに、ひとり閑散とした場所へ行ってしまったのだ。
石油王の国だけあり予算はふんだんにあるのか、空港職員は全く苦労しないで見つかる配置にいる。
無理せず、お兄さんに声をかけ、「乗継までまだまだ時間があるのだけど、どこで待っていればいいのか?」と翻訳サイトの画面を見せる。
返ってきた画面は
「まずは荷物検査を受けて、その後に待合室がありますのでそちらでお待ちください」
Oh!
これは完全にわたしの思い込みで。
着陸後てくてく歩いてきて、荷物検査口が目の前にあったのだが、飛行機降りたばかりで荷物検査しても仕方ないやろ〜。
(普通に考えて、飛行機の中で危ない物を仕入れようがないから)
もっと乗り継ぎのギリギリにやるものやろと勝手に思い込み、目の前の荷物検査をなかなか通ろうとしなかったのだ。
(乗継したことないくせに…思い込みって怖いね)
荷物検査はギリギリだと思っていたため、飛行機から持ってきた水分をバカスカ捨ててから検査を受けると。
一面、眠らない空港が広がっていた。
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眠らない上に、さすが富豪の国の空港。
職員があちこちに散りばめて配置されている。
飛行機の出発時間を映し出すモニターの近くでウロウロしているだけで職員のお姉さんが寄ってきて
「あなたの飛行機はまだ時間があるから、ゲートが決まってない。5時半になったらまたここに戻ってきな」
と教えてくれた。
さて、暇だ。
12時間のフライトで体力はあまりない、時間だけはたっぷりある。
さすがお金持ちの空港(←言い方)
トイレも広く、日本の高級ホテル並みに綺麗。
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時間がある時ほどお金がない。という時が人生の中ではしばしば発生する。
まさしくこの6時間半がそうであった。
アラブの通貨単位がよく分からぬままコーヒーショップで頼んだアメリカンは日本円にして1,000円弱(まぁ、そのくらいかと思って買った)
アラブの通貨を調べてから空港内の店をパトロールしたところ、テイクアウトで水500ミリ1本900円くらい、プレーンクロワッサン800円超。
ほかは…計算する気が起きなかった(眠いし、疲れてるし)
コーヒー1杯で店の席を2.3時間陣取り(夜中だからお客はほぼいない)、インドに着いてからの手順と通貨を勉強する。
充電器を持っていないので、スマホでものを調べるタイミングは考えて、最小限で済ませなければならない。
いろいろと制約はあるが、それもまた旅の醍醐味…
とはいえ、自宅を出発してから17.8時間が経過し、そろそろ体力と張りつめていた気力が限界を迎えてくる。
さてわたしは無事に、インドの目的地までたどり着けるのでしょうか…?
つづく。
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このポーチを拡げるとエコバック、
ミニミニハンドクリーム。これに耳栓(使いやすい!)がついてくる。
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