ピアサポートを学ぼう【2】

こんにちは、精神障害ピアサポート専門員愛音です。
今回は皆さんとセルフヘルプグループについて学んでいきたいと思います。

・セルフヘルプグループ


セルフヘルプグループとは同じ悩みや障害を持つ人たちによって作られた小グループのことになります。
このグループが存在する前は「こんな悩みを持っているのはきっと私だけ…」心の殻に閉じこもってしまう人も多くいたでしょう。ですが同じ状況の人と話す機会があると人はどうなるでしょう?

たとえば新人社員。
仕事を覚えるのが早くて、周りからも期待されている同期が自分の周りで働いていたら心の元気は減っていきます。頑張ろうと努力してもその人には追いつけない。心の中でマイペース、自分は自分だと言い聞かせてもなかなか納得できない。
でも目の前でこう言われたらどうなるか?「頑張っても周りが凄くて正直追いつけない。入社したばかりで情けないけど…」この言葉は殻に閉じこもりそうになった自分を助けてくれます。「その悩み分かる!そうか、私だけじゃなかった!」

ピアサポートとはなにも病気や障害だけのことを指しません。こういった同じ悩みを持つ人同士のかかわりをピアサポートと呼びます。

・セルフヘルプグループの特徴


このグループの援助の特性として「ヘルパーセラピー原理」「経験的知識」の二つがあります。
まずヘルパーセラピー原理とはセルフヘルプグループのメンバーが援助者の役割をすることで自分自身との問題をより理解できます。また「自分が役に立っている」という自尊感情を回復できます。

個人的にこの仕組みがとても好きです。援助者の役割をするため悩みや障害を知ろうとする。改めて問題と向き合うと「こういうことか!」と気づきを得ます。
そしてセルフヘルプグループの中で自分の発言や思いが他のメンバーの勇気や気づきになったときは「こんな私でも役立つ」という温かな感情になります。温かな感情は自尊感情を回復するという働きがあります。

そして経験的知識。セルフヘルプグループはメンバーの経験に基づく知識と技能にあり、専門職の知識技能に比べるとより実際的で実用的と言われています。
実際経験して得た知識は参考書を読んだり、講義で得たものとは違います。経験的知識とは「生の感情・知識」と思っています。もちろん参考書と講義で得た知識も必要とされる場面はあります。ただセルフヘルプグループの中では経験的知識が心に刺さるかなと思いますね。

短いですか今回はここまで。
不定期更新にはなりますが、またピアサポートについて少しずつお話したいと思います。それでは。

*愛音*

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愛音
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