てくてくおのぼりのすけ1日め②
〜副題:あーーの、東京行ったってよ〜
2023.10月25日
前回のあらすじ
2時間かけて愛を知る
前回、自宅からの那覇空港。。。からの飛行機での哲学を経てこの旅はやっとスタートする事ができた。
空飛ぶ鉄の密室。ヒマな時間。夜勤明けで眠かったのに、それを吹き飛ばす真実の愛。
羽田に着いた時、それはそれはホッとした。
さっさと降りよう。
通路側の席が功をなした瞬間であった。
ピカチュウジェットの外観は一体どうだったのか。謎ではあったがとりあえずあの動く廊下(搭乗橋)をアベックより先に渡る。
前方の関西弁の観光客も
「ピカチュウ感あんまなかったわ」
「ライチュウはおったけどな」
「ライチュウは1匹もおらんかったわwwww」
などと言っていたので、やはりピカチュウジェットの全容を把握した乗客は皆無だったようだ。
キットカットはピカチュウでした!
ゆいレールのピカチュウの方が100倍ピカチュウ感あったかも。内装もポケモンだらけ。音楽もアニメで聞いたことあるヤツだ!ってなる。
とりあえずここで妹氏と母に「着いたよ」ってLINE。
案の定母からは鬼早い返信が来たが妹氏からの連絡はなかった。
その間に事態は大きく変化する。
あーーの氏、
羽田空港に着いて10分で迷子達成!
「歩きスマホなんてダメだぞ」って思って立ち止まっている間に周りは光の速さで散っていった。
なんてことだ!
みんなについて行こうと思ったのに!!
とにかく人の流れの余韻(?)を辿り、なんとか手荷物を受け取りに行く。
機内持ち込みギリ可の重量だったが仕事以外で重いものを持つのは嫌だ。迷わず預けた。
腰は楽だが頭は次のルート探しにパニックだった。
他の荷物待ちの人を待とうかと思ったが、これがなかなかみんな自分の荷物をのんびり探している。
みんな!私が待ってるよ!(ストーカー)
結局待つのを諦め、
また人の流れの余韻(?)を探りつつ、ほとんどいないわずかな乗客についていく。
落ち着け…落ち着け…こういう時は焦らずに……
「すいません、私はどこに行けばいいんですか?」
「目の前のあちらですね」
出口、ありました(〃ω〃)
突如現れた田舎者の記憶喪失者みたいな私に優しく接してくれた羽田空港の方、ありがとうございました。
ここで妹からやっと来たLINEを見る。
「到着出口出たら目印になるところで動くな」
彼女は返信は遅いが、姉を知り尽くしてるなと思った。
方向音痴の特徴の一つに、目印の定め方が人とズレているという点がある。
多分私の場合は着眼点だけならず全体的に人とズレている。
なので私は慎重に、誰にでも、分かるような、目印を、知性総動員で考えに考えた。
「わかったー、ウィルキンソンの前で待ってるねー」
私は半年ぶりに会う妹にワクワク。
やっと慣れてきただろう、東京暮らしの話をたくさん聞かせてもらおうとボケーっと待っていた。
「ウィルキンソンって誰?!」
ってLINEが来てるとは夢にも思わずに。
次回予告
おう。東京寒いやんけ
(1日め後編)
おまけ