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難しい事を書かないように頑張る釣り入門Vol.1(釣り竿の話)
プロローグ
今の釣り情報は、
「なんて魚を」
「どんな釣り方で」
「いかにして釣るか」
という事に特化しすぎていて、釣りをする人の想像性だとか、疑問、楽しさはおいてきぼりにしてしまってる気がするのです。
だから今の時代には、道具に依存した表面だけを掬ったような釣り方が先行していて、A社がどうだ、B社はダメだ、などとエラソーにグダグダと語るヘナチョコが溢れてる始末。
「これじゃないといけない」
「高い道具はサカナが釣れる」
みたいな、ゲーム感覚になり、結果、間口を狭めてしまってると思います。
魚釣りに興味が出た人がこれを読んで、釣りを気軽に始めてもらえて、だけど他の人よりちょっと詳しくなって釣りを楽しんで貰えたらな、と思うわけなのです。
なので、アイナメンの釣り入門スタートなのだ。
釣り竿がなぜ必要なの?
釣りをするにあたって、釣り竿の存在は外せません。一部の釣り方に、釣り竿を使わない「手釣り」という釣法もありますが、仕掛けの特性上釣り竿を使用できない釣り方で、伝統漁法に近い釣りなのでここでは割愛しますよ。
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主に釣り竿は、
手の届かない所に仕掛けを送り込む
竿のしなりを利用し更に奥へと送り込む
手に伝わらない魚の小さな魚信(アタリ)を視覚化
魚の魚信(アタリ)や水の中の情報を手元に増幅・伝達
掛かった魚の力を竿の弾力でいなし、針外れや糸切れを防ぐ
竿の復元力で魚を寄せる(浮かせる)
等の役目を果してくれる機能的な面と、人の所有感や満足感をくすぐる趣味性を持ち合わせている事も大きな役目かもしれません。
釣り竿の種類
ここでは、ざっくりとリールがつかない竿とリールが付けられる竿に分けてしまいます。
リールのつかない竿「延べ竿」
これを一般的に「延べ竿(のべざお)」と呼びます。
そもそも日本の釣り竿は「竹」を切り出して使ってましたが、戦後にグラスファイバー製の竿が入ってきた事で、竹からそれをはじめとした化学繊維を使用したものに変わっていきました。
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浦島太郎を想像すると、肩に担いでいる釣り竿は竹製の1本もののように見えますよね。
そもそもあれだったものが、色々と進化を続けて今に至ってるんです。
延べ竿の長さの表し方
一般的なセンチメートル(cm)やメートル(m)での表記が普通ですが、延べ竿は日本の釣り文化において基本となるものなので、長さを示す場合に、「間(けん)」や「尺(しゃく)」で表す事もあります。
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1尺は30cm、1間は6尺なので180cmとなり、古い釣り人に遭遇したりすると、
「あんぢゃん、こごだど2間の竿では釣りになんねぇど。3間はねぇとだめだぁ」
なんて言われて、ナニ言ってっがわがんねぇ、とならないように覚えておいて損はありません。
いやいや、延べ竿の場合、釣り場のおっさんよりも釣り竿に表記している長さがそれだったりする事もあるし、「尺」という単位は魚の大きさを示すのに使ったりするので釣り人として必須項目ですね。
延べ竿の長さ
延べ竿を選ぶ場合、3.6m(2間または12尺)を基本の長さと考えると良いかもしれません。
これは小学1年生位の子でも少し使えば操作出来る長さで、釣りにおいても汎用性のある長さです。
他の長さでは、2.7m、4.5m、5.4m等と0.9m単位で刻んでいくのがラインナップです。
もちろんそれよりも短いものや長いものもありますが、それらはタナゴや鮎といったちょっと至高の釣り用といったところでしょうか。
リールが付けられる竿「ガイド付きの竿」
考えてみたんですが、リールが付けられる竿を一括りに呼ぶ総称ってないかも。思い浮かばない。
ま、リールから出た糸を通す輪っかを「ガイド」と呼ぶので、ここでは「ガイド付きの竿」と呼んじゃいましょ。
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ガイド付きの竿は様々なタイプがあり、磯竿、ルアーロッド、船竿、投げ竿等と多岐に渡ってあります。
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ガイド付きの竿には、握る所にリールを取り付ける「リールシート」と呼ばれる部分がついています。リールを取り付けるリールシートには2種類あり、スピニングリール用のものと両軸リール(ベイトリール)用のものがあり、互換性はありません。
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1番上が両軸リール(ベイトリール)用で、指をかけてリールを握る為の「トリガー」と呼ばれる突起がついてるんです。
リールをつけて使う理由
リールはスプールと呼ばれるボビンのような部分に釣り糸をストックし、延べ竿の釣りよりも遠くへ仕掛けを送り出す為の道具です。
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ちなみに左がスピニングリール、
右が両軸リール(ベイトリール)になります。
延べ竿は竿の届く範囲をせめるのに対し、リールを使用した場合は、仕掛けを投げる(キャスト)、または仕掛けを深場に送り込んで竿の長さよりも遠く深くを攻められる為、広範囲を狙って釣りをする事が可能となります。
ガイド付きの竿の長さの表し方
そもそもリールという道具が日本の釣り文化になかった為、ガイド付きの竿の長さは延べ竿と違い、メートル表記のものが多くなります。
これがルアー用の竿になると、インチとフィート表示となるので、見分ける目安ではあります。
なかなか判りにくいところが「フィート(ft・30cm)」と「インチ(inch・2.5cm)」を一緒に使う所なので、長さの把握に慣れが必要です。
延べ竿とガイド付きの竿の使いどころ
延べ竿は竿と同じ長さの仕掛けを使うので、河川や湖沼、浅めの防波堤等が主な使いどころとなります。
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一方、ガイド付きの竿は仕掛けを投げる(深場に送り込む)事が出来ますので、延べ竿では仕掛けが届かないような沖や深場がメインとなります。
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延べ竿は足で稼ぎ、ガイド付きの竿は道具で距離を稼ぐイメージです。
釣りを始めるにあたって最初にガイド付きの竿を買う場合は3,000円前後のリールセットのもので充分で、竿の長さは1.8m位の長さから始めると、投げ釣りをしてみるにも手前を釣るにも使いやすく釣りに慣れるには良い長さになると思います。
だいぶ長くなったので、次に続きまーす。