1人居酒屋
初めて1人で居酒屋に行ったのは、大学2年生の頃。20歳の誕生日が過ぎてから、一人旅で大阪に行った時にデビューした。
私は全くお酒が飲めない。すする程度なら大丈夫だが、それでも酔う時がある。だから基本的には、ドリンクは一杯しか頼まない。代わりに料理にお金をかけるのである。
居酒屋の料理はどれも魅力的だ。納豆オムレツ、クリームチーズの燻製、梅水晶などなど。料理の写真が一切ないのに、習字で書いたような文字とオレンジ色の線で書いてあるお品書きをみては食欲がそそられるのである。
今日は研修があり、いつもの帰り道通る賑わいのある焼き鳥屋にふらっと入った。入る時少し緊張したけれど、1人だからそんなことは気にしない。
煙が立ち込め、焼き鳥の匂いに包まれる。
ちらっとメニューを見たが、あまりにも私の好物なものが多すぎて今回だけでは物足りないな、次回も来ないとなと思ってしまった。
ひじきのマカロニサラダ、チーズと栗の豆腐、トロ玉(豚肉でゆで卵を巻いてます)、柿とクリームチーズの豚巻き、、変わり種だけど美味しそうな響きをしている。これらは全部頼んだ。どれを食べてもほっぺたが落ちるほど。誰かにこの美味しさを共有したかったけど、静かに心の中でうんんんまぁぁいと噛み締めながら食べた。
焼き鳥はハツとココロノコリとセセリを注文したが、ダントツでセセリが美味しかった。塩味が程よく(気持ち薄味でも良かったかも)、ぷりぷりとした身が口の中でとろける。なんとも言えない食感だ。
今日は頑張ったからご褒美のつもりで、初めてのお店で美味しいものたちを堪能できたことがとても嬉しい。
月に一度ここに足を運んでもっと色んなの食べてみたいななんて。でも、他にも気になるお店があるからそっちも行きたいな。
新しい街がだんだん好きになってきた。
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