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ガイドで1日10万円が現実的に?の話

自分の中での最近のホットなワードはもっぱら「ライドシェア」です。

ただ、最近よく巷を賑わせているライドシェアの内容は正直あまり関係がなく、それよりもガイドとして仕事をするうえでガイド自らが自家用車を運転してお客さんを乗せて良いか否かというピンポイントな問題には大いに関心があります。

というか、それさえ解禁されれば、自分のような地方在住のガイドにとっては仕事のやり方が一気に変わるくらいのゲームチェンジャーなのですが。

そもそもの問題点とは?

解禁前の問題は、地方観光における二次交通でした。地方の観光スポットは各地に点在してしまっており、それらの移動には無駄なお金と時間が掛かり過ぎるという点でした。田舎では公共交通機関は限られていますし、時間のロスも大きく、かといってタクシーを使うにもお金がかかり過ぎるので、地方観光のボトルネックになっているのです。日本人の旅行客であれば、自家用車やレンタカーを使ってまわれるのでそれほど不便に感じないかもしれませんが、それがインバウンド旅行者となるとそのハードルは高いのです。

そこで、案内するために全ての行程をアテンドするガイドが車を運転もしてしまえば、そういった問題が解決されるはず!というのがポイントなのです。ただ、これまではそうしたことが白タク行為として禁止され、ガイドとしては打つ手がない状況だったのです。

解禁による変化は?

仮にガイドによる自家用車運転が解禁になった場合どういった流れになるのでしょうか?

おそらく大きな変化としては、まずインバウンド向けの旅行会社にとっての
ツアー作成の際の旅行先選択肢に地方観光地がより多く入ってくることになるでしょう。
これは、シンプルにこれまではハイヤーとガイドを別々に手配していたことが、一つの手間で良くなること。そして、金額面でも多少抑えられる可能性が出てきたことで、ゲスト側から金額的な理由で断わられていたオファーにも応えられるようになるはずです。(←ここの金額設定は大事なのでまた触れます)

ガイド側の変化は?

今までは、ガイド料は単純にガイドに掛かる人件費という名目のみでしたが、もし仮にガイドに自家用車を用意してもらい当日の運転も含めたものをガイド料とする場合、料金は必然的に上がることになります。
その相場は、一体いくらが妥当なのでしょうか。
ここはガイドにとって非常に大事なポイントで、ここで上手く報酬に転嫁することができれば、ガイドが稼げる一つのモデルケースになれると思っています。
まさにこれこそ、タイトルにあるガイドの報酬を「1日10万円」の大台に乗せるカギかと思っています。

ガイド兼ドライバーの価値とは?

実際のところ、今までガイド業務しかしていなかった人がドライバーも兼ねて目的地間を運転するということは、エージェントやゲストにとってどれほどのメリットなのかは、非常に気になるところです。
ガイドにとっては付加価値が付けられるという見方ができる一方で、ガイドはガイド業務に集中すべきという意見もあるのかなと思ってたりします。
また、個人的には、自動車二種免許を持っていることは依頼する側の安心材料になるのかどうかも気になります。

デメリットも

本来観光地にてアテンドする役割のガイドが車の運転手も兼ねることのデメリットもありました。それは、観光地に着いたときに駐車までの無駄です。
従来、タクシーやハイヤーなどで観光地に行く場合、降車スポットや観光地のすぐ近くでお客様とガイドだけが降りられます。タクシーはそこで精算ですし、ハイヤーであれば降ろした後ゆっくりと駐車場に入れて待機です。それがガイドが運転を兼ねるので、その方法がとれず、駐車までお客様を降車させることができません。そのため、運悪く駐車場が満車ですぐに止められなかったり、最寄りの駐車場ではなく観光地から少し離れた駐車場に止めざるを得なくなったりすれば、その分の時間はロスですし、お客様を余分に歩かせることになったりします。

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