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これが”通訳ガイド”を名乗れない私の履歴書

通訳ガイドと同じ仕事をしているのにその肩書きを名乗ることができない人がとしてどうやって仕事をいただくか。
これを考えたとき、仕事を依頼する側としてやはり心配するところとして「この通訳ガイドっぽい人はちゃんとアテンドできるのか?(=信用)」
この点ではないでしょうか。
一度アテンドをする機会ももらえれば、ゲストからのフィードバックや手配側とのやりとりの中で仕事ぶりから判断はしていただけますが、その前段階としてファーストオファーにつながる情報にこの記事がなればと思っています。

通訳ガイド業できる人材として信用をいかにもってもらうか

一般的に通訳ガイドと依頼側(企業)のやりとりの流れのイメージとしては、以下のような感じかと思います。

【1】”はじめまして”からの名刺交換や多少の自己紹介
   ↓
【2】SNSなどでの活動の様子を確認 ←【ココ】

【3】案件発生 → 具体的な依頼に向けたヒアリング
   ↓
【4】初案件正式依頼 → 案件実施
   ↓
【5】ゲストからのフィードバック+評価
   ↓
【6】評価次第で再依頼(リピート化)
   ・
   ・

【2】のフェーズでの信用の積み上げという点で下記に記載した、
ハード(定量的)面とソフト面の両側面から信用を得るきっかけにつながり、あわよくばファーストオファーにつながればと思っています。

実績

定量的な実績はあくまでも目安にしかなりませんが、よっぽど全国通訳案内士などの資格よりも効力を持った指標だと個人的には思いますので、ここでしっかりアピールしたいと思います。

  • 通訳ガイドと同様の仕事歴:約4年(2018年1月〜)

  • ツアースタイル:ロング・スルー

  • ツアー本数:約30本(1ツアー平均日数10日)

  • ガイド累計稼働日数:約300日 (※1)

  • アテンド顧客人数:約400人(英語ネイティブ率97%)

  • アテンド先:20カ所以上

副業ではなく本業でやってきた価値

この数字はおそらく同じ年数を通訳ガイドとして活動をしてきても副業としてやっていてはなかなか達成は難しい数値だと思います。その点、通訳ガイドと同様の仕事デビューからそれをずっと本業として活動してきたので、そこはある程度評価していただけるかと思います。

定量的な実績だけでは物足りない気がするので、もう少し僕の通訳ガイドっぽい仕事への向き合い方のようなソフト面もいくつかご紹介したいと思います。

相手のことを考えて仕事をする

これが僕がプロとして活動するときのモットーです。
当たり前過ぎることですが、とっても大事にしていることです。

語学力+海外在住経験

プロの通訳ガイドとして活動するうえで語学力は必須です。これに苦手意識や不安要素があるようでは通訳ガイド業はつとまりません。
ただ、ここでいう語学力というのは小難しい日本の歴史の知識を外国語ネイティブ並みの発音で流暢に説明できるようなスキルのことではありません。
僕が強みとしているのは、ゲストに気を遣わせない語学力でありコミュニケーション術です。それはゲストの常識を身をもって理解しようとした海外に住む経験をしていることがベースにあり、異文化での現地在住経験が大きなアドバンテージだと思います。
日本に来て国内の旅行する際、外国人旅行者が持っているのは彼らの常識であり、そのフィルターを通して日本の文化を捉えようとします。それのギャップを埋めるのが通訳ガイドの役割ですので、ゲストの想像や思考を知ったうえでアテンドできるのが強みだと考えています。

精算作業(経理=ゲスト)

スルーガイドは語学力だけではなく同時に様々なスキルが求められますが、その中でも重要だと思っているのがマネジメントスキルです。
僕が通訳ガイドっぽい仕事をしていて(特段気を遣っているわけではないですが)リスペクトしているのが経理の方とのやりとりです。
スルーガイドで発生するツアー終了後の精算作業は、相手(経理の方)に分かりやすいことを常に意識して行います。領収書の貼り方、番号の振り方、エクセルシートの書き方、些細なことですが大事なことです。
僕が契約していた旅行会社のとある経理の方に「精算作業がしっかりしている人はゲストからの評価も高い」と言われたことがありました。

全国通訳案内士資格はありません…でも

時々、旅行会社さんの中には、仕事を依頼するガイドはこの資格保有が絶対条件と謳っているところがあります。
「全国通訳案内士の資格を持っていない人には仕事の依頼はしません」という考え自体はあっていいと思います。
ですが、僕とはミスマッチですので、どうぞ有資格者へ依頼してください。

僕は全国通訳案内士の資格は持っていません。では、取りたいとは思っています。
持っていない理由はまずあの試験が僕には難しすぎるからです。そして、あの試験に合格するために必要な能力とガイドとして求められる能力がイコールではないからです。
実際、通訳案内士法が緩和されて有償でガイドするのに資格は絶対条件ではなくなったので、無理をして取る必要もないように思います。

本質を見てくれる業者さんと仕事がしたい

逆に資格の有無は問わない、それよりも実績や経歴、実際のコミュニケーションを見て実践力で評価したい、という依頼者がいらっしゃれば是非お声がけいただきたいと思います。
僕はそういう方々と一緒に仕事がしたい、そう思っています。

有資格

全国通訳案内士資格はありませんが、実践の証明になり得る資格は取る意味もあると思っています。
通訳ガイドとして活動する幅を広げたり、ツアー中のゲストの安全を確保したりするために以下のような資格は保有しています。

  • 国内旅行業務取扱管理者

  • 国内旅程管理主任者

  • 南紀熊野ジオガイド

  • ベーシックライフセーバー(近日取得予定)

  • WAFAアドバンスレベル(野外災害救急法)

  • 1級小型船舶操縦士

  • 1級特殊海上・3級特殊陸上無線技士

まとめ

自分で言うのもなんですが、

  • 若手(20代)で、

  • 複数年の本業でのガイド経験があって、

  • スルーに対応できるフットワークの軽さがあって、

  • あらゆるアクティビティにも対応可能な、

通訳ガイドはあまりいない気がします。

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