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嫉妬心との上手な付き合い方について

「仕事ができて結果を出しているあの人が羨ましい」「いつも綺麗なあの人が羨ましい」「自分には才能がないかもしれない」「自分のこういうところが嫌い」など、自分を誰かと比較してしまって、時には辛くなりネガティブな感情に引っ張られ少々卑屈になってしまったりする経験をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。

私も就職したての20代前半のころは誰かを羨ましいと思うことが多かったかなと思います。今振り返ると、若さ故にやりたいことや欲しいものが多すぎたり、かつ自分軸が定まっていなかったのでアレもコレも羨ましいと思ったり、それはそれで当然のことであったのかもしれません。
30代になりやっと自分と向き合えたのか、誰かを羨んだり嫉妬したりすることはほぼなくなりました。もちろん「あのスキルわたしも欲しい!」「あの子可愛くていいな!」など思うことは多々ありますが、その感情が相手に向かうのではなく、「よし私も真似してみよう」とか「そのスキル、本当に私に必要だっけ?」とか、自分ごとにできているイメージです。

他者への感情を自分ごとにできるととても生きやすくなりますし、なにより自分の成長に繋がります。どのように嫉妬心と付き合っていくとよいのか?私なりの考察やオススメの思考法をお伝えしていきたいと思います。

嫉妬心は自分と向き合うきっかけになる

人は、自分と遠い存在の人にはあまり嫉妬せず、近くの人だと嫉妬しやすいと言われています。それはどこかで「わたしにもできるかもしれない」という感情があるからだと思います。これは憧れと嫉妬の違いとも言えるかもしれません。
上記を考慮すると、嫉妬とは「自分が本当はやりたいのにできていないこと」「自分は本当は欲しいのに手に入っていないもの」に対して生まれる感情なので、その人に嫉妬するのではなく、その感情と向き合い「あ、これは私が欲しいものだったんだ」と気付き、「よし、わたしもやってみよう」と自分に取り込んじゃえばいいのだと思います。自分の中に嫌な感情が生まれたときは、自分のその感情に向き合い克服するしかないですし、克服した後の自分自身のことをより知れるようになりますし、少しキャパシティが大きくなると思います。
他者を羨むと自信をなくしてしまうこともありますが、他者に羨む感情を自分のアップデート材料として行動に置き換えてしまえば自信に繋がります。

少し話が逸れますが、20代前半のころ、社内にちょっと気が合わないデザイナーの女性がいて、仕事を頼んでもやってもらえなかったり、怖い対応をされたりしていて「わたしは商品を少しでも広めたいのになんでこんな態度をされなきゃいけないけないんだろう?」と悩んでいたときがありました。その時、その状況を察知した社長から、慰めの言葉などは一切なく、、「相手がそう思っていることが事実なんだ、向き合え」とだけ言われたことがありました。
その一言から、なぜ彼女は私に負の感情を持っているのか、私の何が気に食わないのか、どうしたら状況を変えられるのか、を考えました。理由がわかり、それ以降は気を付けてコミュニーションをするようになり状況は好転しました。
【負の感情が生まれた時点でそれは事実であり、その事実に向き合うしかないし、解決するしかない】という考えが身に付いたのは、このことがキッカケだったように思います。

集中と選択

嫉妬心が生まれたら、その感情に向き合い、自分に取り込むという話をしましたが、アレもコレも取り込むのは大変ですし、自分軸がブレて定らなくなってしまうリスクもあります。
隣の芝生は青いですし、天井を見ればキリがないです。そういうときは、「本当にやりたいことなのか」「なぜ欲しいのか」を自問自答して、取捨選択してみてください。ときには肩の力を抜いて諦めてみることも大切です。少し前に流行った言葉に置き換えると、鈍感力や、スルー力ですね。
繰り返しになりますが、SNSの普及などによりキラキラした情報がたくさん出回っていて、隣の芝生は青いですし、天井を見ればキリがないです。いいなと感じたものから、本当に自分が欲しいものだけを取り入れて、自分をアップデートしていくことを心掛けましょう。自分の強みを活かせる方向性だと尚良いです。大切なのは集中と選択。

相対評価でない絶対評価

相対評価とは、他者との比較によって成績を決めるという評価方法のことを言います。
絶対評価とは、あらかじめ決めておいたノルマや数値を達成できたかどうかによって、評価を決定する評価方法のことを言います。
「自分は自分でしかない」ので、他の誰かと比較するのではなく、昨日の自分と今日の自分を比較する意識を持つこともオススメです。
親がくれた環境や、大切な友達、大切なパートナー、今持っている自分のスキルとこれまでの経験に感謝し、そのスキルを伸ばすことに集中しましょう。自分の人生を強く凛と歩んでいる方が楽しいです。

頑張っている人はかっこいい

最後に、嫉妬心や葛藤など、きっかけはなんでもいいのですが、自分と真摯に向き合い、何かに頑張っている人はやはりカッコいいです。いくつになっても自分をアップデートしている人もカッコいいです。
またしても少し話が逸れますが、日本の歌手グループであるNiziUが人気になった理由も、彼女たちは心からtwiceに憧れていて、twiceを真似したり、少しでも近づけるように努力をし続け、日々研究しながら練習をしていました。その中で、自分にしかない自分のよさも見つけつつ、自分を日々アップデートし、結果、twiceの妹分となれました。
もし誰かに嫉妬心が生まれてしまったら憧れに変換し、努力や頑張りに繋げる思考をしてみるといいかもしれません。

長くなりましたが、今回は嫉妬心との付き合い方について私なりの考えをまとめてみました。
人間なのでときには嫌な感情になるときもあると思いますが、そういうときは楽しいことや身体を動かすことで発散したり、考えすぎず寝てしまったり、時には今回ご紹介したように自分アップデートの活用材料に変換してみたり、自分の感情とうまく付き合ってあげると、より快適な自分になれるのかなと思います。

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