【海外生活】モノとの闘い 海外引越し準備編
船便が届いた。
会社都合の駐在の場合、制限はあるが、会社が引越し費用を負担してくれる。
夫が先に駐在先に赴任したため、引越し荷物の準備は私のタスクとなった。日本で住んでいた家は賃貸に出すことが決まっていたので、荷物は下記のように仕分けすることになった。
①赴任先に持って行くもの(航空便・船便と分ける)
②日本に置いていくもの(大きな家具など。基本的には倉庫に預ける)
③これを機に捨てるもの(古い家具とかゴミとか)
④新たに買い足すもの
この荷物準備が、とってもとっても大変だった。
②③はシンプルだ。数年間、使わなさそうなものや、もう必要ないものを処分するだけだ。テーブルや食器棚などは日本に保管し、子供が食べこぼしで汚しまくった古いソファは処分した。
①のうち、船便は時期を2回に分けて発送することにした。船便は日本から送付してから、現地到着まで2-3ヶ月かかる。渡航は先進国だが、物価は高い。夫が赴任してから、私と子供が出発するまで3ヶ月程度あったため、生活用品や衣類、おもちゃなどを前持って送り、私たちが現地到着後すぐに手に入るようにした。
渡航時に持って行ける手荷物はあまり多くないので、当座の生活用品を早めに送っておいて、本当に良かった。慣れない海外生活。使い慣れたものをすぐに使えるのは、精神的に助かった。
残りの船便は、主に渡航直前まで使っていたものや、④新しく買い足すものをまとめて、出発直前に送ることにした。
そう、この④新しく買い足すもの、が、私の頭を悩ませた。
ネットで「海外駐在」「荷物」といったキーワードでググると、日本から持って行った方が良いものについてのブログ記事がたくさん見つかる。
例えば食料(地域によって送付制限があるが)や、下着、化粧品、電化製品や子育てグッズまで、本当に多岐に渡るのだ。
勤務先によって、一時帰国制度や食料送付制度が充実している会社もあるが、夫の会社は残念ながら各種制度があまり充実していない。頻繁に帰国できる距離でもないので、なるべく沢山のものを持って行ったほうがいいという結論になった。
でも、でも。何がどれだけ必要なのか、本当にわからないのだ。
ヒートテック(寒い地域なので必須)、歯ブラシ(海外で買うと大きいことが多い)や、生理用品。サランラップやポケットティッシュ。台所関連グッズ、ガジェット。子育て用品。
極論を言えば、現地調達でなんとかなる。でも日本から持って行ったほうが安くて品質が良いモノがたくさんある。また、子供が好きなアンパンマングッズなんかは、当然ながら手に入らない。数年前なら考えられないレベルの円安、物価高。会社が費用負担してくれるなら、買って持って行け!!と、駐在員が口を揃えてアドバイスしてくる。
果たして、船便送付日の直前まで、私はお買い物リストを眺めて、頭を悩ませた。楽天とアマゾンをひたすらチェックし、購入し、荷物にまとめる・・・2回目の船便を送った直後、もう買い物で悩む必要はないと、ほっとしたものだ。
さて。冒頭に戻る。
いま、私ははるばる海を越えて届いた大量の段ボールを目の前にため息をついている。現地で使うであろうと思っていた大量のモノたち。これ、本当に送る必要あったのかな?と悩みながら、ひたすら片付ける日々が続いている。本当に必要だったかどうか分かるのは、少しあとかもしれない。