その心の弱さは強みになる
私の次男は、22歳。
小さい頃から、まったくと言っていいほど
怒ったり、反抗したりすることがなかった。
いつも穏やかに見えて、感情を表に出したりしない。
辛いことがあっても、自分の中で消化しているようだ。
だけど、きっと苦しいにきまっている。
そんな息子が
先日、軽井沢にある高級フレンチレストランで
しばらく、泊まり込みで働いていた。
その現場は、以前、働いていたイタリアンレストランより
さらに苦しかったという。
今回は、常に精神的な圧力をかけてくる人は2人いて
舌打ちしたり
教えただろ!
そんなことも知らないのか!
遅いよ、早く!
と始終言われていたという。
最大で45人のお客様にフルコースを提供するのに
キッチンはたった3人だから、常に戦争なんだそう。
グリルの近辺はすっごく暑くて、環境もよくないらしい。
こんな話を聴いて
あぁぁ〜なんて大変なんだろうと、胸が締めつけられる。
こんな状況で、心をコントロールできないシェフは
人に当たってしまうのは、無理もない気がする。
息子は、相手の言動や行動をまるごと受けてしまうから
心がボロボロになっていたそう。
けれど、今回は、自分の心を守るために
心理学に関することを学んで
得た知識を自分の経験として色々と試したらしい。
今日、自分ができたことをノートに書いたり
相手から言われたことを、しょうもない愚痴と受け止めて
「あぁ~その愚痴って、カッコ悪いよなぁ~!」と
心の中でつぶやいたりしたそう。
心が繊細で傷つきやすいことは
弱点になることもあるけど
別の文脈では強みになると思っている。
息子は、人の心にそっと寄り添える。
なにも言わず、ただそこに佇んでいるだけで
癒される雰囲気がある。
こんな息子と関わることで
心が穏やかになれる人が必ずいると思っている。
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