自由であることの大切さを考える
私は、民主主義が完璧なものかどうかわかりません。
でも、専制主義よりは一歩進んだものだと思っているし、
少なくとも、自由に発言できたり、行動できたりする民主主義の方が好きです。
でも、何かこの自由が、「自分達の権利」であったり、
「当たり前にあるもの」と認識していないでしょうかね?
今の世界情勢をみていると、そんなことを考えさせられます。
ある30代の人が私に言いました。
「ウクライナの様子を見ていると、私たちとは随分違うなって思いました。」
私が、「何が違うと思ったの?」と尋ねたら、
「日本人なら国のために戦おうとは思わない人が大半じゃないかなと」
なるほど。これは正直な言葉なんでしょうし、別に逃げたからと言って、
逃げた人を責めるべきでもないと思います。
命は確かに大切ですよね。私だって命は惜しいです。
しかし私はその時、「自分は若い頃からずっと戦う派だった」と言いました。
「私にとって家族を守ることは大切であり、先祖が守ってきた国も大切なもので、
それを理不尽に蹂躙されるくらいなら、戦って死んだ方がマシだと、
そんな考え方を持っている人間なんですよね」って言ったんです。
言った後で、余計なこと言っちゃったなって少し反省しました。
だって、家族はみんな大切ですし、一緒に逃げることも守ることですもんね。
あくまで良いとか悪いとかじゃなくて、私の私的な考え方です。
ただ同時に、国家を失うことがどういう意味かわかっているのかな…?!
とも思いました。(これは、その時は言いませんでしたが)
難民になる。北方領土をみても分かる通り、75年以上経っても帰ってこない。
そんな可能性だってあるわけですもんね。
移民して国籍を取れば生きてはいける。確かにその通りだけど、
グローバルに活躍していて友人が世界に沢山いる人や、お金を沢山持っている人
ならいざ知らず、普通の人であれば、たとえ国籍を取得できたとしても、
その国で暮らしていた国民の仕事を奪うと言えば言い過ぎかもしれませんが、
異なる文化や慣習の中で暮らしをたて、地元の人たちからも必要とされ、
選ばれて働いていくための努力は、並大抵のことじゃないと思うんですよね。
何せ大量難民ですからね。国がある時に海外に渡って移住するのとは訳が違う。
解雇規制なんかありませんよ!努力するのが当たり前でしょって言われますよ。
国民皆保険制度もありませんし、せっかく掛けてきた年金もありゃしない。
国があることの有り難さや大切さは、本当に重要なことだと思うんですけどね。
ちょっと、そんな気持ちが心の中をよぎりました。
専制主義は全部ダメなのか?
言論の自由がないと聞くと、正直嫌だなって思います。
でも、会社によっては、社長や上司にNOと言えない会社もありませんか?
国だって専制主義でも、短期的には経済が発展し国民が豊かになった国だって、
あると思うんですけど・・・どうなんですかね?
私は思うんです。結果じゃないんだと。お金や利益だけじゃないんだと。
私は自由が好きなんです。会社で言えば、働く人の幸せこそが大切なんです。
もちろん倒産してしまっては意味がありません。
経済的に不自由な状態になってしまえば、自由も何もありませんからね。
しかし、プロセスも大切なんです。いや、プロセスこそ大切なんです。
そこに自由があり、成長や達成感、充実感がないと面白くないんです。
主体性を持って仕事をしたい。時には意見がぶつかっても、異なる背景から
生まれる多様なアイデアを活かしながら、新しい可能性をみんなで創出したい。
それが私にとって楽しい働き方であり、充実した生き方なのです。
だからやはり、専制主義より民主主義の方がちょっとだけマシかなって思います。
なぜちょっとだけかって言うと、民主主義であっても民度が下がり、
誹謗中傷や妬み、嫉妬などばかりが増えていけば、全然幸せじゃないからです。
自由に発言したくても、同調圧力やSNSなどの個人攻撃などによって
発言できないならば、結果は同じで全然ダメじゃないですか。
一方で専制主義であっても、リーダーに徳がある人物が立っていれば、
過去の歴史をみても民衆は幸せなわけですよね。放勲欽明、文思安安です。
だから全ては、リーダーの人徳に掛かっているといて良いと思っています。
ただ、専制主義だと暴走するリーダーが出やすいことや、
往々にして、長期政権となって腐ってしまうことが多いので、
まだ少しだけは、民主主義の方が進化したと言って良いのかなって思います。
自由に声が上げられるって幸せなことですね。当たり前じゃないんだ。
そして国があるってことも、もちろん当たり前だとは思いません。
社会の教科書でも、過去に何度か大きなピンチがあったことは習いましたし。
今こそ私たち自身が、もう少し自立的にどう生きるべきかについて、
考えてみる必要があるのではないでしょうか。
その方が、これからの人生がより豊かになっていくような気がします。
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