「遊び方改革」こそ「働き方改革」につながる!
これから私は「プロワーカー」という表現と、「パスタイムワーカー」という
表現を使っていきます。
なので、事前にこの言葉を定義しておきたいと思いますね。
プロワーカーとは、高い技術を持つ専門職の仕事人だと思って下さい。
そして、パスタイムワーカーとは、趣味として仕事を楽しむ人、
あるいは仕事で遊ぶ人だと思って頂きたいのです。
実はパスタイムワーカーなんて言葉はありません。私がつくった造語です。
詳しく調べていないので、既に有ったらごめんなさい(苦笑)
例えば、私が自分で家を建てることに関心が有ったとしましょう!
時間は掛かっても良いので、自分の理想の家を自分の手で建ててみたいとします。
すると、私にとって家を建てることはパスタイムワーク(趣味であり、遊び)で、
労働という観点から見れば仕事ですけど、まさに楽しい仕事です。
きっと世の中には、同じように家を建ててみたいという興味がある人って、
沢山いらっしゃるんじゃないでしょうか?
でも素人だけで家を建てるのは難しいので、ここに一人のプロワーカーを招聘し、
有料で設計と基礎を教わります。これは家主が支払う費用となります。
パスタイムワーカーは手伝いながら遊んで頂くので、家主は食事や飲み物などを
用意し、さながらBBQやデンマークのヒュッゲのような、
楽しい空間を用意して「おもてなし」に心を配るとしましょう・・・
この仲間とは、先日の記事に書かせて頂いた「Trust network」で繋がります。
どうですか?遊び方改革になっていませんかね?
今回は家で説明しましたが、これはありとあらゆる職業で実現可能ですし、
「プロの遊び家」を招聘して、有料で遊び方の手ほどきをしてもらっても面白い!
日常は、プロワーカーは企業に属しているわけですが、副業禁止規定を外せば、
こんな面白い収入を得る方法だって可能だと思うんですよね。
企業にとってはマーケティングにもなるし、高い技術を有するプロの固定費を
下げることにも貢献できますよね!(稼働率は上がります)
そして、プロには敬意をはらって、ちゃんと高いお金を払いましょうね!
逆にプロの人は、アマチュアと間違われるような仕事の仕方はやめましょう!
というかこれからは、何か一つプロの領域を持ちたいものですね!
会議や資料はリモートワークでも十分できることが証明されつつある中で、
「遊び方改革」こそが、真の働き方改革につながると思うのです。
もちろん今まで通り、ゴルフに行く人、ディズニーランドやUSJに行く人も
居て良いし、外食や旅行を楽しむ人も居て良いわけです。
ただプロワーカーの仕事は、今後は「高い技術」を伴うものに集約され、
パスタイムワーカーとは切り離された「高付加価値化」に向かう気がします。
食料品などの生活必需品は、AIやIoTなどによる自動化、効率性、
生産性が追求される必要性を感じますが、家や洋服、カバンなどの嗜好性を伴う
商品やサービス、あるいは飲食、娯楽については、効果性や付加価値を重視して、
むしろ時間を掛けて、オーダーメイドの楽しみを味わうのも素敵ですよね!
そして、それをパスタイムワーカーとしてシェアして、
教える人(プロ)と学ぶ人(趣味)がつながっていく社会、
コミュニティがあると面白いだろうなと思うのです。
実は日本では、昔はそのような社会環境が有ったようです。
そして個人主義よりも、そうした信頼のコミュニティがある社会の方が、
豊かさや幸せを実感できるのではないかと、私は思います。
現代で言えば、ある意味デンマークの暮らしがお手本なのかもしれませんが、
我々の先人が大切にしてきたことでもあるわけですから、
子孫である私たちに、できないはずがありませんよね!
この考え方からはみ出してしまう価値観は、利便性と怠け者です。
働かずして富を得て、人よりも豊かに生きたいとか、人より優位な立場を
築きたいと思っている人には、受け入れられないかもしれません。
でも、楽をするために生きているわけでもないし、人を見下すために
頑張っているわけでもなく、私たちは幸せに生きたいだけですよね。
好きなパスタイムワーク(趣味の仕事・遊び)で汗をかくことを楽しめる人は、
パンデミックが終わった後の世界を楽しめるかもしれませんね。