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教習所で泣いた私が免許を取得するまで (適性検査画像あり) 前編

「車の運転が絶望的に苦手です」と言うと、「免許持ってるなら練習すれば慣れるよ」と励まされることが多いです。でも、発達障害特性(ADHD/ASD)のある私にとっては、運転が単なる練習や慣れの問題ではないと痛感しています。

かろうじて免許は取得したものの、今はペーパードライバー。右左折の確認や車線変更、駐車時の不安、ウィンカーの出し忘れ、そして突如左右が分からなくなる…そんな運転の困難さと向き合った経験を、同じように悩む方々に向けてお話しします。

免許取得後、運転をやめた理由


免許を取った直後は、母親に同乗してもらいながら家の近所のスーパーやスタバに行く程度の運転をしていました。ですが、運転中は常に「何かミスをしてしまうかも」という不安に苛まれていました。

例えば、横断歩道への注意や巻き込み確認が抜けたり、ウィンカーを出し忘れたり、駐車時に周囲の確認が甘かったり…。さらには突然左右が分からなくなることもありました。この状況が続く中で、「自分が運転することで他人や自分を危険にさらすのではないか」という恐怖が強まり、ついに運転をやめました。

いっそのこと免許を返納しようかとも考えています。免許があることで、誰かに運転を頼まれる可能性すら怖いからです。

教習所の適性検査で明らかになったこと


教習所で受けた運転適性検査では、不注意や判断力の低さが目立ちました。「安全運転度」「運転適性度」の数値はどちらも最低値から2番目。「これは危険運転者の類だな」と自分でも感じる結果でした。

こちらが実際のテスト結果です。
当時の結果を見た時はショックでしたが、今改めて見ると『不注意傾向』や『判断力の低さ』など、自分の特性が明らかに記録されているなと思います。



この結果がきっかけで、初めて心療内科を受診しました。その後、正式にADHDとASDの診断が下るまでに3年かかりましたが、この出来事が自分の特性に気づく大きな転機となりました。(この診断の話は、また別の記事でお話ししたいと思います!)

教習所での「黒歴史」


忘れられないのは、仮免許取得前の教習所内での「見極め」の日です。この日は、いつもと違う講師が隣に座り、私の運転を評価する日でした。

緊張感漂う雰囲気の中、若い男性講師が助手席に。指示を聞き逃したり、確認がスムーズにできなかったりするたび、少し強めの口調で注意されました。ストレスがピークに達した私は、涙と嗚咽、鼻水が止まらず、子どものように「ヒックヒック」と話せない状態に…。調べたところ、これは「泣き入りひきつけ」という症状のようです。

講師も驚いた様子で、運転を交代して駐車場に戻り、その日は見極めを中断することに。

教習所には3ヶ月間足を運ぶことができませんでした…。
私にとって、それは挫折のような時間でもあり、自分を見つめ直す期間でもありました。


後編では、その後、停滞をどう乗り越え、どのような気持ちで免許取得までたどり着いたのかをお話ししたいと思います。

この記事が少しでもあなたの参考になったり、共感していただけたら幸いです。
次回もぜひ読んでいただけると嬉しいです!





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