その風景にいてほしい人
コロナ禍で人と接触できない昨今、近くの学童でも感染者が出てから、けいちゃんを学童に行かせなくなりました。
小4と小1が家にいると喧嘩もするし食事も大変ですが、コロナを避けるには私にとってはこれが最良の選択でした。
しかしやはり、リモートワークをしながらの子どももステイホームには変化が必要です。
そこで、ときどき、車で2時間ほどのところに住む、私の恋人のところに息抜きに行っています。
恋人は田舎の広い一軒家に1人で暮らしています。私たちは今のところ結婚をするつもりはありませんが、お互いに人生を共に過ごしたいと思っています。
今、九州では1週間ほど大雨が続いています。恋人の住む田舎でも大雨、時々止んだと思ったらまた小雨で、公園にも畑で農作業をすることもできませんでした。
でも、私は幸せでした。恋人が料理を作ってくれて、子どもたちが嬉しそうに食べるのを見るのは最高に幸せです。
今回はいつもより長めの滞在だったこともあり、私はテレワークで仕事をしたりしました。でも、みんながテレビを見るときや寝静まったあとに仕事をしてもなかなか終わらず、みんなと遊んだりゆっくりしたい焦りが出て、子どもへのイライラになってしまっていました。悪循環です。結局仕事には思っていた以上に時間がかかり、「あと一回だけ、ゆっくりコーヒーが飲みたかったな…」と思いながら、恋人に別れのキスをして、眠い目を擦りながら家路につきました。
この時に私の頭の中を占めていたのは、
恋人との時間が終わってしまって残念な気持ち
仕事が終わらない焦りから子どもを怒ってしまったことへの罪悪感
実家に帰ったあとの両親との生活へに対する憂慮
(両親と住むのに問題のない人なんていませんよね?)
でも、その時に私の全てだったこの問題のほとんどは家に帰り着くと全く問題ではなくなっていました。
子どもは車でお昼寝してご機嫌だし、
仕事はとりあえず終わってるし、
両親は久しぶりの孫の帰宅に喜んでくれて何もかもがスムーズ。
夕食をとり、横になってぼーっとしてました。そしてあの時、頭の中にあった問題が消え、新たにはっきり浮かび上がった問題があることに気がつきました。
恋人がここにはいない。
全てが好き、とかもうそういう恋愛はしてません。帽子の形や、ズボンの穴や、好みの音楽も苦手です。でもずっと一緒に居たいと思う人。
今回の滞在では田舎でゆっくりするつもりが、子どもと仕事と恋人、すべてうまくやろうと必死だったことに気がつきました。
恋人とゆっくりお茶を飲みたかった😞
私が遅くまで仕事をする時、恋人はパソコン越しに本を読みながら私の仕事が終わるのを待ちました。
あの時には仕事に集中していたけど、振り返って考えるとその姿が愛おしくて涙が出てきました。
数時間前まで何日も一緒にいたのに。同じところで暮らして、どこへも帰らなくていい日が早くきたらいい。
思わず電話して伝えました。
恋人も「みんなが帰ったらやっぱり静かやし寂しい。分かってはいるけど、いなくなったら改めて気づくもんやな」と言いました。
こうして静かに恋人のありがたみ感じられるのは離れる時間があるこそかもしれません。でもやっぱり、いつか、一緒に暮らす日がやってきたらいいのになと思うのです。
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