[アイロボ]6章1 占い師あけみ
夕方の賑やかさはなく、暗闇が支配していた。
きっとさっきより更に寒さが増しているのだろう。
河川敷で走っている人の白い息だけが辺りをさ迷っていた。
そして河川敷に沿って煌めく光と橋の車からのライトが闇の中にはっきりと浮かびあがる。そして空を見上げるとそこには、新宿でみたよりも更に綺麗な星空が広がっていた。
僕はホームレスなのにこの中に身をおくと綺麗な景色を独り占めにしたようで誇らしくなった。
僕は傍にあった椅子に腰掛け夜空を眺める。
透き通った夜空にある無数の星たち。
この星