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優しさを発信すること

ある日のこと

地下鉄のホームで乗り換えをしようと足早に歩いていると、列車の扉に指を挟まれた女性と遭遇。

どうやら駆け込み乗車をしようとして、指一本だけが間に合っちゃった模様。

大変!危ない!駅員さんは気づいているだろうか?!ダッシュする?!

と、時間にして30秒ほどだっただろうか・・・いや、30秒もないかも。その女性とあわあわしていたら、指がポンと抜け、その後間もなく列車は発車し、ことなきを得た。

あー、ほんとうに、ほんとうに、ほんとうによかったよ・・・(泣)

しばらく女性の背中をさすりながらそばにいて、2人で無事を喜び合った。

「お姉さん、本当にいい人。ありがとう、ありがとう」

その話しぶりから、外国の方ではないかと推察できた。さぞかし心細かっただろう。

そして、次のホームへと向かう中で、「お姉さんじゃないけど(笑)」と心でツッコミを入れながら、色んなことが巡った。


優しい社会に

たくさんの人が行き交う場、差し迫った危機感の中で、女性はたったひとりだった。気づかない人、忙しい人、勇気が出ない人、皆事情があっただろう。でも、こんなときこそ、誰かが手を差しのべることのできる社会がいい。

と、本気で願うわたしにできること。それは、「優しさの発信」ではないか。発信というと、ふつう、電波などを出す意味だけれども、考えたのは優しさを出す、送ること。できる範囲は限られているけれども、まずは自分から提供することでその世界をつくり出すことができると思った。

そして、多分これは、命が尽きるその日までやりたいこと、そんな気がしてきた。でもそれは、いい人になりたいからというより、優しさが好きなんだって、そう、わたしは優しさが好きなんだって言葉が落ちてきた。


行動できる自分であるために

この違いを認識できたのは大きい。なぜならば、動機は、誤認識少なく行動までおりてきていることがだいじだ。そうすることで心からの納得感が生まれたり、誤作動少なく動けたりと素直な生き方ができる。そういう意味では、また一つ優しさを届けるためのルートが整ったと言えるのではないか。

これはきっと女性からの大きな大きなギフト。サプライズの。


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