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エピソード#31 患者等搬送事業者の役割~役割分担し、スムーズに救急隊員に引き継げるように~

ケアマネージャーさんからの急遽の通院依頼。
エレベーターの無い団地。利用者様は 数日前から食事が摂れず、体力低下、歩行は難しい。
 
なにがあるかわからないので 車椅子と布担架、救急バックを持って訪問。
ケアマネージャーさんとも合流し、ご本人にご挨拶。
お話もできて 起き上がりもでき、車椅子に座ることができた。
車椅子のまま玄関に移動している時に 身体がピクピクッと動き、顔を見ると、白眼を向いている。脈は触れず「救急車要請しましょう」と ケアマネージャーさんに 救急要請を依頼。
 
私と社長は 少しでも血圧を上げれればと、車椅子の前輪を上げたまま 、ベッドまで移動。
二人で抱えてベッドへ戻し、布団を丸めて下肢挙上。意識は戻ったが、呼吸は浅速、脈は弱い。血圧や酸素飽和度は すぐには測定できず。声を掛け続け、その間に 救急隊員に申し送る内容を用紙に記載。
 
社長は救急隊が搬送しやすいようにテーブルなどを端に寄せて、部屋の動線を整えた後、救急車が到着したときに 部屋に案内するために外で救急車到着を待った。
救急隊員到着。けいれんが起きた時間、持続時間などを含め 申し送り用紙を渡して 状況説明。
結果、救急搬送された病院に入院となった。
 
熱海には救急車が3台しかない。
人口3万人ちょっとの熱海では 救急車の出動率はかなり高い(人口10万人の街と同じ位の出動率)。
熱海市消防本部認定第一号の患者等搬送事業者である弊社は タクシーと救急車の中間的な役割を担っているため どこで見極めるか 判断に迷う時もある。
だけど、生命に関わる時は 救急車を要請する。要請した時は 周りの人と役割分担し、 スムーズに救急隊員に引き継げるようにということを意識している。
今回のケースは 反省点は ありつつも、役割分担しながら 連携もスムーズにできたと思います。

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