
エピソード#35 呼吸器装着している方の搬送~五感をフルに活用し心に寄り添えるようにケア~
患者等搬送事業者として熱海市消防本部の認定を受けてから重介護の方の搬送が増えてきましたが、スキルアップしないといけないというような搬送も病院等から問い合わせ、ご依頼をいただくようになってきました。
難病のため呼吸器装着の方、酸素吸入が必要な方、点滴をしながら搬送が必要な方などなど。
難病で呼吸器装着している方は退院する時に、不安が強く 苛立ちがあり、自宅に到着するまでの30分をどうしたら 不安が少しでも軽減されるだろうかと考えました。
病院を出るときまで 指先にはさむ酸素飽和度測定モニターを着けていました。看護師の私は自分のかばんから 酸素飽和度測定モニターを出し、「これを着けたほうが落ち着きますか?」と聞くと 強く ウンウンと頷かれました。
指先にモニターを装着し、体の中の酸素の値と脈の数を 定期的に伝えると 表情も落ち着き、反対側の手で「OK」とジェスチャーしてくれました。
また、自宅が近づくにつれて、「今 この辺りですよ~」と伝えると 顔がほころんできました。自宅に帰り、笑顔。
そして、再び、入院のために自宅に訪問し、ご挨拶すると「ヨォ!」と笑顔で迎えてくれました。
車中では私はリクライニング車椅子に乗車される利用者様の隣になるようにシートに座り、また指先に「お守り」と言い、酸素飽和度測定モニターを挟み、利用者様の手の甲や腕に 手を当て、嫌がる様子はなかったので そのまま病院に向かいました。
時折 ウトウトと寝ていたようで 何事もなく 病院に到着し安心しました。
利用者様の 不安がある時に 「なにが不安だろうか」「不安をひとつでも軽くするには」と限られた時間で考えていくのは、大変ですが 五感をフルに活用し 手を差しのべられるように、心に寄り添えるように 一日一日を大切に過ごしていきたいと思います
#熱海 #夫婦 #移住 #起業 #伊豆おはな #介護タクシー #熱海市消防本部認定第一号患者等搬送事業者 #階段介助 #社長 #介護福祉士 #看護師 #ナースドライバー #通院 #入院 #退院 #転院 #観光 #外出 #三世代観光 #連携 #心のバリアフリーを広げたい #夢を叶えるお手伝い #介護タクシーの魅力を伝えたい #看護介護の魅力を伝えたい #ユニバーサルツーリズム