エピソード #15 患者等搬送事業者としての役割~クリニックとの連携~
昼にケアマネージャーさんから緊急SOS。
「意識はあり、普通に話もできるが倒れていて家族では動かせないらしい。 自分が今は行けなくて。おはなさん 見に行ってもらうことできませんか?」との内容。
聞き取りからすぐに救急車を呼ぶような状態ではないと判断し、スタッフさんと 現場に向かった。
うつ伏せで倒れている利用者様の状態を確認。いつから このままの体勢だったのか。
意識はあり、話もできる。膝は痛いが 腫れてる感じはなく、手足は動く。ただ身体を 触ると熱感がある。救急バックから体温計を取り出し測ると発熱があり。
排泄で 身体中が汚染してしまっている利用者様を慎重に スタッフさんと 協力して 身体の向きを替えて、全身チェックしながら清拭と着替え。
そこまでして、かかりつけのクリニックに休憩時間は承知の上で 電話で 相談。
「午後の診察時間開始の時間帯には 他の方の送迎があり お連れできない。今ならお連れできるのだが、診ていただけないか?」と相談。
そしたら、「診察は 〇時からですが、ベッドで休めるようにしましょう」と 言ってくださった。
すぐに行きますと言いながらも 立位もとれない状況なので スタッフさんと車椅子に移乗し、車椅子が通れる幅を確保しながら 自宅内から出て車へ移動。
到着すると、エンジン音を聞いてか、クリニックのナースや受付の方は すぐに外に出て来てくださいました。~処置室のベッドへ移乗し、経緯と状況を書いた引き継ぎ用紙を渡し、院内介助ができるよう 仕事の調整の電話などをするために 一旦 クリニックを離れましたが 戻ると 診察時間開始に合わせて検査やら点滴やら やってくださっていた。
結局 入院が必要ということで、先生が入院できる病院を探してくださり 私は ご家族やケアマネージャーさんの事務所に連絡し、入院先の病院へ送迎した後、合流したご家族に引き継ぎました。
クリニックを出発する時も ナースや受付の方が 優しくて、 院内にいた他の患者さんも車椅子が通りやすいように 席から立ってくださったり、ありがとうございました。
クリニックにお連れしてから二時間ちょっとで 入院先まで決まり、よかった。
入院先の病院でも ナースが 待っていてくださり、クリニックの先生の紹介状なども渡し スムーズにすすみ、連携が できたと感じました。見極める力を磨き続け、救急搬送が必要な場合は 救急に繋げ 私たちができることを精一杯していきます。