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エピソード#22 介護の中に看護の目(観察力)は必要


 
転んで頭に外傷を負った方の通院送迎に連日関わらせていただきました。
初日に病院にお連れし、処置が済み、帰宅した時に「傷からの出血がどうなったか翌日の7:30に電話ください。病院にまた 行くか決めましょう」と伝えていました。
(初回の帰りのお迎え時に、スタッフさんが病院にお迎えに行ったら ガーゼが 血液でかなり汚れていて、病院の方に 再度相談し処置をし直してもらい、スタッフさんからの報告を受けて、看護師の私が最終的に帰りを引き継いだ)。
 
結局、帰宅した日の夜も何度も ご家族が傷の手当てをするために ガーゼを何度も変えたと翌日の朝に連絡があった。ご利用者様の意識が朦朧としてるなら 救急車と思いましたが、意識はあり、髭剃りをしていると聞き、私たちの対応で 大丈夫だろうと判断。
訪問すると、血液で汚れたガーゼが何枚もゴミ箱にありました。
ゴミ箱の中のガーゼは拾い、ジップロックに入れ、「これは 医師に見せましょう。どれくらい出血したのか目安になりますから」とご家族に伝え、ご本人の介助をして病院へ送りました。
 
受診し、いろいろ処置をしたようで、帰りのお迎えに行くと、ガーゼの内側に 綿みたいのが見え、しっかり止血処置をしていただけた様子あり、帰宅するまでの車内でご家族様といろいろ話をすしました(ご本人は 難聴もあり、話には入らず。疲れもあり、ウトウト。)。
 
ご家族に「ガーゼを持っていったのは良かったみたい」と言われました。
「私、夫と介護タクシーの仕事してますが、看護師なんです。病院勤務が長かったので、こういう処置をしたのかな~とイメージは できます。だから、出血がどれくらい家であったのか 確認できるものがあるなら 持っていったほうがいいかなーと思って」と言うと、「医療のことを知っている人に関わってもらえて良かった。私だけでは 慌ててしまって どうしたらいいかわからなかった。良かった」と言っていただきました。
 
介護の中に看護の目(観察力)は必要だ~と改めて実感しました。
ケアマネージャーさんにも 詳細を伝え、私の役割として大切にしている「繋ぐ」ことも行えました。
 

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