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産まずに不妊治療を終えた女性に話を聴きたい。

はじめまして。イラストレーターの原あいみと申します。
私は、3年半の不妊治療を経て、顕微受精で娘を授かりました。
タイミング指導、人工授精、体外受精・顕微授精と、
当時全ての方法を試して、
運良く、そう、本当に運良く、たまたま授かることができました。


私たち夫婦の不妊の原因は特に解らず。
夫も検査をしましたが、結構バリバリに合格点数でした。
ということは、私の方に原因があるのかなぁと……。
不妊治療を始めようと、最初に検査をした時点で、
私の「AMH値」がとても低く、
授かれない可能性も高いのかなと思いながら
始めた不妊治療でした。



そんなこともあり、治療の年数を重ねるにつれて、
「諦める心の準備をしながら、でも絶対に諦めない。」という
ワケの分からない心境で、頑張っていたなと記憶しています。
そんな当時の私は
授かれた人の話よりも、どちらかというと
授かれなかったけれど、自分たちなりの答えを出して
次の選択に進んだ人の話、の方が読みたかった。
そういう本やブログを、探してよく読んでいました。
それが、心のバランスをとるひとつの方法だったのかなと思っています。


自身の経験もあり、不妊治療の体験漫画などをお仕事でも描かせていただく機会があります。でもそれは必ず「苦労の上授かった女性たち」のお話ばかりです。
私が当時読みたかった、授からなかった女性のお話のお仕事依頼はありません。
だったら、自分でやってみよう。
そう思い、このテーマに取り組むことに決めました。
とてもニッチなテーマではありますが、
もし今、当時の私にように
諦める心の準備をしながら、不妊治療をがんばっている方がいたら、
もしくは、不妊治療を辛く感じていて、
他の選択肢のことも考えてみたい、と思っている方がいたら、
読んでみてもらえたら、嬉しいな。そんな思いで書いていきます。

イラストレーター 
原 あいみ

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