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パルケエスパ〜ニャ!!!

みなさま〜(天下無双)

此方は2/13〜2/15の三日間の三重旅行記です。自分の写真フォルダを元に書いているので一部脚色や順序が前後している部分、間違った情報があると思いますがご了承ください。(約六千字)

一日目
新横浜から名古屋まで新幹線で約一時間半、名古屋から鳥羽までJR快速で約二時間。新幹線より電車に乗ってる時間の方が長い。意味がわからない。これ本当に快速なのか? 等と思いながら本を一冊読み切った。普段から本を持たずに外出することは殆どないが、旅行に本は欠かせない。
鳥羽駅に着くと雨が降っていた。雨女・雨男とか科学的根拠がまるでないことをあまり言いたくはないが、私はなんらかのイベントがある日に雨が降る確率がかなり高い。一応事前に天気予報も見ていたので溜息をつきながら折り畳み傘を取り出した。
駅から十分ほど歩き鳥羽水族館へ向かった。雨が降ることは想定範囲内だったが、かなり風が強く、何度も折り畳み傘がひっくり返ってしまった。旅行に折り畳みではない傘を持っていくと荷物になるが、風が強い可能性も考慮した方がよかったかもしれない。
鳥羽水族館は日本屈指の規模を誇る水族館というだけあり、今まで見てきた水族館の中で恐らく一番大きかった。八景島シーパラダイスとか目じゃない。平日の昼間だというのにたくさんの人が居たのも意外だった。日本で唯一ジュゴンが見られるという情報以外仕入れずに向かったのが成功だったのか失敗だったのかはわからないが、水族館が好きなこともあり隅から隅まで楽しむことができた。アシカのショーやセイウチの生態を学ぶ会(コロナ前は触れ合いが出来たらしい)等のパフォーマンスから、古代の海や熱帯雨林のジャングルにへんな生きものまで多種多様なゾーンがあった。アシカもセイウチも私よりもお利口だった。
ごはんは元々水族館内の「花さんご」というレストランを予定していたが、時間と混み合いにより、同じく水族館内のレストラン「ベイサイド」でオムライスを食べた。

鳥羽水族館を堪能した後は宿泊予定の「錦浦館」という旅館に向かう。錦浦館には全然人が居らず、とても丁寧に対応してくれて良かった。旅行支援で2000円分のチケットを受け取り部屋に入ってドアを閉めようとしたが、見たことのないドアストッパーでどうやって閉めるのかわからない。旅館の方の「困ったことがあればなんでも聞いてくださいね」という言葉を信じ、フロントに電話をと思い電話を見ると黒電話だった。未だに現役で使われてることあるんだ。フロントに電話をかけて事情を説明するが「ドアが閉まらない!?(何言ってるんだ?)」と言われて部屋まで来てもらった。見たことのないドアストッパーはマグネット式で引っ張れば外れるものだったが、見たことのないドアストッパーに対して力いっぱいドアを引っ張るという選択肢は取れないので来てもらえて助かった。
少し部屋でダラダラとしたあと、夕飯を食べるために外に出る。相変わらずの雨風なので近場の空いている店を探す。十八時前にも関わらず大半の店が閉まっていて田舎を感じざるを得ない。空いている海鮮を出す店に入った。牡蠣が一つ150〜200円ほどで焼き牡蠣を三つ食べた。牡蠣はスーパーで買って家で鍋に入れたりすることがあるくらい好きだ。折角二千円分の旅行支援のチケットがある上にここまで来たので伊勢海老の刺身も頼んだ。伊勢海老は活きがよく食べられているというのに頑張って動いていた。刺身として食べられたあと焼かれてまた出てきた。さっきまで元気に水の中仲間と生きていたのにね。海老は死んでも余すことなく美味しくて良いね。人間だとこうはいかない。
旅館に戻り温泉に入った。人が居ない。貸切状態だった。私の家は一週間ほど前から給湯器が壊れていてお湯が出ないため、日々銭湯や温泉に通っている。何日連続か忘れた温泉だがとても心地よかった。
温泉を上がったあとは確定で飲み物を飲みたくなると知っているのに何故か財布を部屋に忘れた。私はいつもこうだ。稼働していなさそうなスロット台の並ぶロビーで一休みして部屋に戻った。部屋は喫煙可能らしいので煙草を吸いながら明日の起床時間等を考える。部屋で煙草を吸えると吸い過ぎてしまう気がする。家では中庭以外で吸うのを禁止されているが、少し煙草くさい部屋が嫌いじゃない。家では禁止されている特別感を感じているのかもしれないけれど。明日の予定がある程度固まり布団に入る。敷布団で寝るのはいつぶりだろうか。家にはベッドがあるので祖父母宅に泊まるときくらいしか敷布団で寝ることがない。慣れない枕と頭の位置を調整しながら暗闇でスマホを眺める。良くないと知りつつも毎日暗闇でスマホを見てしまう。結局私という人間は禁止されていることやよくないと言われていることが好きなのだ。ちゃんと起きられるようにアラームをセットし眠りについた。


二日目
いざスペイン村へ。
鳥羽駅から鵜方駅へ行くのに予定の電車を逃した。電車の本数があまりに少なく時間を持て余してしまった。前の旅行で新幹線を一本逃した私にはこんなものはかすり傷だ。予定より遅れた電車に乗り鵜方駅へ行く。バスの時間を確認し、まだ暫く来ないので周央サンゴの等身パネルの写真を撮ったり、駅で流れる周央サンゴの動画を見ながら時間を潰した。
ホテル志摩スペイン村に到着して、手持ちの荷物の中身を確認して、キャリーケースをロッカーに預ける。ロッカーの鍵はなくさないように財布の小銭入れに入れた。
パルケエスパーニャは土日は酷く混んでいたという情報を目にしたため、行列を覚悟して望んだがあまり人が居ない。普段のパルケエスパーニャと比較したら混んでいるのだろうが、前の週に行った異様に空いているディズニーランドよりも空いていた。やはり出掛けるのは平日に限る。前の週に行った異様に空いているディズニーランドでは、一日でアトラクションを制覇し昼と夜のパレードも見られたので、この人混みのレベルならパルケエスパーニャでも今日だけで全てのアトラクションを制覇できると思った。正規の入口ではなくホテルの連絡通路から入ったためどこでスタンプラリーの台紙が買えるのか分からず、暫く園内を彷徨ったが無事購入することが出来た。
入園して暫くすると丁度よく『ストリートミュージカル「テソロ・デ・オーロ~真実の宝を探せ!~」』が始まったので観劇した。これは、伝説の都の財宝を探し旅をするトレジャーハンターの一行が繰り広げるストリートミュージカルだ。緑っぽいコートを着た困った顔の男性が気に入り過ぎてどうにか名前がわからないかと調べたが正解を見つけることは出来なかった。伝説の財宝を探したが見付からず元の場所に戻るが、そこで財宝探知機(?)が強く反応して、真実の宝はなにか気付くというわかりやすい内容なのだが、歌や踊りやジャグリング、そしてファンサービスが豪華だった。
観劇が終わると昼時だったので、周央サンゴ絶賛のチュロスを食べた。チョコ味と期間限定っぽいイチゴ味を食べたがどちらもとても美味しくこれが本物のチュロスかと感動した。
その後はお土産を買ったりスタンプラリーをコツコツ熟しながらプリクラを撮ったり、氷の城に入ったりした。バレンタインの三重は非常に寒かったのだが、氷の城はそれを上回る寒さでこのまま凍え死ぬのではないかと思った。氷の城を出ると外を暖かく感じるかと思っていたが、そうはならず、氷の城よりはマシだけれど普通に寒いなと思った。
外に出ると『パルケエスパーニャパレード「エスパーニャカーニバル “アデランテ”」』が行われていたのでそれを観劇した。パレード感溢れる移動式大道具や華やかなエンターテイナーが素敵だった。
その後も様々なアトラクションに行ったり園内を見て回ったりした。キャラクター館では噂通り本当に丁寧にキャラクターの紹介や、コスチュームの変遷が見られた。こうやって丁寧に紹介されているとキャラクターにかなり愛着が湧いてくるように思う。スタンプラリーを終え、ハビエル城博物館でスペインの歴史を見て学んだ。私は歴史に全く詳しくない上にそこまでの興味もないのだが、そんな私でも絵や服に楽器に焼き物を見て飽きることなく楽しめた。こういうとき歴史にもう少し詳しかったら楽しめたのかもなとは思うがなかなか学び直そうという気は起きない。パルケエスパーニャに来る前に『ドン・キホーテ』を読もうか迷ったが読まなかったのもそうだ。知識があった方が様々なことをより楽しめるとわかっていても私は自分の気力や体力により知識の摂取を諦めることが多い。
ハビエル城を出るとまた丁度のタイミングで『キャラクターミュージカル「パティオ デル カント~ダルシネアの秘密の花園~」』が行われていた。今回は本当に運が良い。キャラクターが主のミュージカルは『ストリートミュージカル「テソロ・デ・オーロ~真実の宝を探せ!~」』とは別の良さがあった。それぞれのキャラクターの個性を生かしたミュージカルをキャラクター館を見た後に見ることが出来たのは順序として本当に良かった。
その後サンゴちゃんラテを飲んだ。アトラクションには人が並んでいないが、スタンプラリーのスタンプの場所には人が並んでいたことからわかるように、周央サンゴファンがたくさん居るようで、前に並んでいる人も後ろに並んでいる人もサンゴちゃんラテを頼んでいた。可愛らしいサンゴちゃんラテにスティックシュガーを入れて掻き混ぜ無惨な姿になったサンゴちゃんを摂取した。甘くて美味しい。
飲み終えて直ぐに時間が迫った『周央サンゴと見る空とぶドンキホーテ』を観に行った。空とぶドンキホーテを観るのは初めてなのに、副音声の周央サンゴの話してる内容の八割が配信で聴いたものだったため、めちゃくちゃ内容を知っていたことを初めて知った。上映前アナウンスをするお姉さんが「しゅ、周央サンゴさん……」と言ったり、私は全く知らないですがという声のトーンで「勝利確定BGM」と発しているのがかなり良かった。頑張れ……! と心の中で応援した。
その後、少しアトラクションを回ると閉園時間となりパルケエスパーニャからホテル志摩スペイン村に移動した。パフェとワッフルは売り切れていたため次の日に食べることにした。当初は一日でアトラクション全て回れるだろうと高を括っていたが、想像以上にパルケエスパーニャは広く、回り損ねたところもあったが、明日回りきれなかった場所を回り、パフェとワッフルを食べてコンプリートしようと心に決めた。
ホテル志摩スペイン村はこれもまたとても広く迷子不可避な構造となっていた。部屋番号を忘れないように写真に撮ったが部屋番号がわかったとて私の脳で辿り着けるのだろうか。いや、辿り着けない。
ホテルで絵を描いたりダラダラと過ごしていたら部屋の電話が鳴った。気付かないうちに夕飯の時刻となっていたようだ。スペイン料理で食べられないものが出たらどうしようという不安があったため、日本料理を食べた。前菜からデザートまで全てが美味しかった。すき焼きを生卵につけて食べることはよくやっていたが、ポン酢につけても美味しいことを初めて知った。食事を終えて少し休んだあと温泉に入る。日々入っていた銭湯や、前日の旅館の温泉とは比にならないほど人が居たが露天風呂があったり、塩サウナがあったりと、とてもゆったりとした時間を過ごすことができた。あまりサウナに入ることがないため無知だっただけなのだろうが塩サウナを初めて見た。温泉には人が沢山居たのにサウナは貸切状態だった。部屋に戻り明日の予定をざっくりと決めてふかふかのベッドで意識を失った。

三日目
一日目、二日目と比べ遅めの時間に起きて支度をする。またキャリケースをロッカーに預け、前日に回りきれなかったアトラクションを回った。前日食べられなかったワッフルとパフェを食べてコンプリートだ。外は寒くパフェは美味しかったが少し凍えながら食べることとなった。
十二時に丁度いい時間に出るというドンキホーテのからくり時計も見ることが出来た。パルケエスパーニャ内では本当にずっと運が良い。前日乗ったがジェットコースターがあまりに好きなので最後にピレネーという吊り下げ式ジェットコースターに乗り志摩スペイン村を出た。
志摩スペイン村から駅までのバスがギリギリに迫っており走ってバス停まで向かったが、なんとか乗り込むことが出来てホッとする。バスには優先席の代わりに「善意の席」というものがあり圧を感じた。優先席と言われたらお年を召した方や体の不自由な方、妊婦の方が来たら譲りましょうというニュアンスに感じるが、善意の席た言われると善意のある人間であるならばこの席は空けておきなさいというニュアンスに感じる。実際はきっと大差ないのだろうけれど。

二見駅に降り立つ。二見駅はドームのような形をしていて洒落ている。この土地はおひなさま巡りやスタンプラリーというものをやっており、おひなさまが名産品なのだろうかと思った。駅に飾ってある小学生が作った新聞を読むとおひなさま巡りについて書いてあった。平成十六年に起きた災害から子どもたちを元気づけるために始まった催しらしい。
二見駅から二見興玉神社へ向かう。途中、塀の外にサボテンや指人形や置物を並べている家があった。二見興玉神社には夫婦岩を見に来たのだが、凍えるような寒さと強風の中の海辺はかなり辛い。たくさんの蛙の石像があり蛙が交通安全の守護神として信仰されていることを知った。開運おみくじというものがあったので引いた。「第一番 愛」と書いてありこれは私が引くべきおみくじではなかったのではないように思えた。おみくじと共に大黒天のお守りが入っていたので財布にそっとしまう。無職でも金運は欲しいものだ。
二見興玉神社を出たあとはおかげ横丁に向かった。サッとおかげ横丁を回り少しの自分へのお土産と家族へのお土産を買う。やはり田舎特有なのかこの横丁も十七時で閉まるらしい。夕方の鐘と共に町から光が消えていく様は都会では考えられないが、これが人間のあるべき姿なのかもしれない。駅に戻り帰りの時間を調べる。私は天才なので行きの時点で帰りの新幹線の自由席切符も買っている。寝過したり乗り換えに失敗したりしなければ間違いなく帰れるということだ。
夕飯を食べるために暗く寒い道を歩く。明らかに店の光が少ない。今晩は夕飯を食べられないかもしれないと思ったが、たまたまボロネーゼ専門店が開いていた。ボロネーゼは全くこの土地ならではのものではないが食べるととても美味しく偶然とはいえ店選びに成功したような気持ちになった。
駅に戻り電車の時刻まで三十分ほど時間を潰す。電車で約二時間、新幹線で約一時間半。行きと殆ど同じように乗り換え、家に帰った。

志摩スペイン村パルケエスパーニャ最高! 周央サンゴ最高! (豹変)

一緒に三重旅行したフォロワーのnote


周央サンゴと志摩スペイン村に大きな愛を。
一緒に行ってくれたフォロワーに大きな感謝を。
それでは、また。

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