乳がん経験のノート リハビリ&抗がん剤
2016年11月
リンパをとっているので、右腕が上がらないのです。
伸ばすと痛くて、手や腕にはしびれがありました。
入院期間は、たったの4日間でも、右腕の筋肉はしっかりと固まってしまいました。
病院から毎日やってください。という筋肉を伸ばす体操の冊子を貰い毎日やりました。
3か月ぐらい様子を見ながら、リハビリの先生と一緒に腕のリハビリをしました。
リハビリの先生は、とても聞き上手で褒め上手な方で、いつもリハビリに行くのが楽しみでした。
毎回先生にマッサージしてもらいながら楽しくお話しして、満足して帰っていました。
『また会いたくなる』そんな素敵な方でしたので、私も先生のような『また会いたいな』と思って貰えるような素敵な人になりたい!って思いました。
先生に出会えたお陰で私にとってリハビリ期間は、治療の中で一番楽しかった思い出になりました。
それと同時に
化学治療の面談がありました。
家族全員で面談し、化学療法の先生のお話しを聞きに行きました。
抗がん剤治療をするメリットとデメリット、
私のがんの性質、効く薬、期間や副作用等々を4枚の紙に書きながら説明してくれました。
そして、診察室から出る頃には、頭がいっぱいになりました。
先生が書いてくれた副作用達を目の当たりにすると
さすがに気が沈んでしまいました。
抗がん剤治療について長時間話を聞いていた家族も疲れた様子でした。
『次は抗がん剤か。。。』
私が一番恐れていた抗がん剤。。。
だって、髪の毛抜けるじゃん。。。
爪がはがれたり
嘔吐もすごいって聞くし。。。
そんなことを思うと、どんどん怖くなってきました。
でも
やらないと、あと10年も生きられないかもしれない
娘はまだ2歳。。。
家族のためにも、自分のためにも
やるしかないんだと
抗がん剤治療で治る確率のその5%にかけるしかないと
思いました。
2016年12月
FEC 第1回目の治療の日がやってきました。
私は事前にロングヘアだった髪の毛をボブぐらいに切り、そしてロングのウィッグをかぶって行きました。
病院へ行くと、先生や看護師さんなど周りはウィッグだと気づいてない様子でした。
初めての抗がん剤なので、ひやひやドキドキしながら体重を図り、血圧を測り、診察室で先生に『今日やります。』と宣言し、そして化学治療室へ入りました。
吐き気止めの大きな錠剤を飲み、個室へ案内され、二、三袋の点滴が用意されていました。
椅子に座り、目の前の点滴の機械を見ているだけで恐怖に襲われ、怖くて泣きそうになりました。
そして先生や看護師さん来て、いよいよ点滴の針が入りました。
相変わらず針を刺す係は研修医の方でした。
緊張と恐怖で心臓がバクバクして
点滴の針が左腕に刺さってからぼーっとし始め、目は見えていましたが、耳が少し遠くなったような気がしました。
看護師さんがすぐ私の異変に気づき、椅子を横に倒し私の目を見ながら腕時計で時間を図っていたのを覚えています。
その時、私は30秒間一点を見つめ、また気を失いそうになっていたそうです。笑
大丈夫?という看護師さんの声に呼び戻され、ギリギリ意識を保てました。
その後、私は一人になり、残りの点滴を見つめながら
(抗がん剤)入ってきたな、
これからあんな副作用やこんな副作用が出るんだ
頭の中でぐるぐるしていました。
点滴が終わり、家に帰る時、
体がとても重たかった。
お昼ご飯を食べ終わると
早速、副作用の吐き気が出始めました。