乳がん経験のノート 検査と手術
2016年10月
9月に受けた細胞診の翌日から右脇の下に筋肉痛のような痛みがありました。
触ってみてもよくわからないところで、これはもしかして脇に転移しているのでは?。。。と思いつつも
痛みは2、3日で和らいでいきました。でもやっぱり触ったり動いたりすると痛くなる瞬間があって、ずっと不安に思っていましたが
でも心のどこかで、きっと違う。と思っていました。
2週間が経ち、ついに検査結果の日
主人と娘と3人で病院へ行きました。
その日はとても混雑していて、2時間ほど待ちました。
その間も落ち着かなくて、怖くて、涙が零れ落ちそうなりました。
いざ診察室へ呼ばれて、先生はおもむろにも淡々と結果を説明していましたが、私には何も入ってきませんでした。
ただただ、自分はがん確定なんだ。ということ。
これから大変な治療が始まる。ということしか受け止めきれず、時が止まったかのようで、
目に溜めていた涙が零れて止まりませんでした。
結果を聞いた後、そのままながれ作業のように、検査日や手術日を予約し、検査内容の説明を受け、後日に術前検査を受け、そして手術となりました。
手術の前日に入院し、当日も怖くて怖くて、ただ先生のことを信じよう。と手術を迎えました。
広い手術室に入って、いろんな先生方を紹介して頂きましたが、
心ここにあらずだったので、何も覚えていないのですが、ただ私の手術にこんなにたくさんの方が関わっているんだと驚きました。
そして遠くまで歩き、案内されたオペ室に着き、二人の先生がそこに立っていて、
いよいよだ。。。と思うとますます怖くなってきて
私は、先生方に『宜しくお願いします。』と挨拶することもできず、ただ名前を確認され、軽くうなずき、無言で横になったのを覚えています。
それからすぐ全身麻酔の点滴、
針を刺す方が研修生だったのか、1回目失敗し、2回刺されて痛い思いしたのを覚えています。
そのまま私は夢の中で
娘と日向ぼっこしていました。
温かい光に包まれて、とても幸せな気分でした。
そこへ誰かが私の肩をトントンっと叩き、
『あいみさん、終わりましたよ。』と起こされ、意識が戻り
さっきまでの温かい光は手術台のライトだったのかと現実に呼び戻され、がっかりした気持ちと手術は終わったんだという安堵感で
また目から涙がすーっと流れました。
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