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恋愛をする私は大人なんかじゃなかった

過去に恋人がいた時、私はもう大人になったと思っていた。頻繁に会えなくても大丈夫だし、それくらいがちょうどいいと思うようにしていた。

当時の私は会社員で、彼ももちろん会社員で、平日は遅くまで仕事をする私たちは自由には会えない。会うとしても家だから、デートができない。

でもそれは、私たちだけが特別にそうだったわけじゃない。社会人おとなになった私たちはそれが当たり前で、みんなそういうものだと諦めていた。

だけど、私は別に、大人になったわけではなかった。ほんとうはやっぱり恋人と一緒に居たいし、お互い仕事に疲れてないで一緒に時間を楽しんでいたかったのだと、いまの私はやっと気づいた。

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恋人との関係性


過去の恋人との関係性は、特に社会人になって唯一付き合った恋人との関係性は、なんとも社会人らしいものだった。

平日の仕事終わりに会い、夜ごはんだけ外で食べたり、あるいはスーパーで買ったりして家に行き、そのまま泊まって朝には仕事。

週末には出かけたりもしたけれど、田舎で車のなかった私たちはデートのレパートリーがほとんどなかった。

そうじゃなくても、平日はがむしゃらに働かなければならない私たちなので、週末のデートの予定を立てる余裕もない。

なんともだらだらと過ごしたし、いつも私は不満を感じていた。

大人になると、恋愛ってこんなものなのかと。一緒に過ごす時間も体力も、仕事に奪われるのかと。そして恋愛の目的って、結婚なのだろうかと。


大人なんかじゃなかった

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